第8話 恋の行方part1

空一面に花が咲いた。男女で祭りに来たらこれは欠かせないだろう。

「綺麗」この1単語がまおの心を深く染み込ませていた。

赤い花、黄色い花、ハート型や星型などがあった。

「好き」まおの口から咄嗟に出てしまった。

「え?」かず君は笑いながら聞き返して来た。

「かず君の気遣いができるところや、たくさん笑わせてくれるところとかが好きです」まおは言ってしまったことに後悔した。この関係が終わることが怖かった。

「俺も好き、でも今は受験勉強に専念しないとお互い合格発表のとき笑えなくなっちゃうから」かず君なりの応えだった。まおは複雑な気持ちになった。両想い、でも付き合えない。その気持ちが顔に出てたからなのかかず君が付け足して言ってきた。

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