SS001 クラス転移お風呂回

お知らせ

 この話は以前サポーター限定で上げていたSSです。

時期的には第347話の後ぐらいの話です。

この話を知らないと意味不明の回がありました。すみません。

間に追加で入れようかと思ったのですが、栞がズレるみたいなので、ここに入れます。


 空母二番艦の建造話を端折りすぎたので、後でSSとして入れる予定です。

そのテストケースとして、この話を公開することにしました。


 別件になりますが、サポーターの方へのお礼でSSのネタを募集しています。

サポーター限定のSSは時期を見て公開する予定ですので、サポーターにならなくても、そのうち読めるようにします。

お礼がメインなので、多少の優遇は勘弁してください。

リクエストは近況ノートのサポーターリクエスト用までお願いします。

サポーターの方でなくてもリクエスト可能にしました。

SSのネタ切れです。宜しくお願いします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 温泉を男湯女湯に分けることにした。

分けるといっても俺専用の個人風呂を設置する程度なのだが……。

これは事故防止を徹底するために必要なことだった。


 今までは時間を区切って大浴場を使うようにしていたのだが、俺が入っている時に女子が入ってしまうという事故が多発したのだ。

入口に「男湯」の看板を出していたはずなのに、解せぬ。


 まあ、主な事故の相手は男女の区別に疎い紗希サッカー部女子だったのだが、最近はさちぽよあたりが態とやっている気がしていたのだ。


 しかし、露天式の大浴場に仕切りを付けるのは無粋だった。

そこで、俺専用の個人風呂を作ることにしたのだ。

今までの大浴場の脇に、脱衣所と囲いを新たに設置し、男湯としたのだ。

浴槽は土魔法で作った大理石の特別製だ。

大人が3人入ればいっぱいになるぐらいの大きさだが、俺一人ならば充分な大きさだろう。

その浴槽を大浴場と同じ高さの土台に埋める。

土台の表面は黒い化粧石を張っておく。

その浴槽に源泉を分岐して流し、かけ流しの個人風呂とした。

ついでに魔導具でシャワーなんかも取り付ける。

なかなか良い男湯が出来たと自画自賛する。



 そんな男湯が完成したある日。

俺はもう時間で区切る必要もなくなったので、男湯に堂々と向かった。

当然だが、大浴場には女子が入っている。


「時間を気にせずに好きに入れる風呂は格別だな」


 俺は個人風呂の出来に自画自賛する。

この大理石の浴槽の肌触り、素晴らしいものだ。

そんなまったりとしていた俺に、危機が訪れているとは、この時思ってもいなかった。


「ここって、新しいお風呂だよね?」


「誰もいないみたいだから入っちゃおうか?」


 待て、俺が入っているだろう?

脱衣所に着替えも脱いだ服もあるのに、なぜ気付かない?


「待て、俺が入ってる」


 脱衣所の方に小声で言うが、なぜか聞こえないようだ。


 キャッキャうふふの声が接近して来る。

待て、その脱衣所を出たら、真ん前で見えてしまうぞ!

俺は正面になる脱衣所から目を逸らす。


「あ、誰か入ってる」


「もう、入ってるなら誘ってよね」


 俺が目を晒していたのは脱衣所の方からだった。

だが、彼女たちが入って来たのはメンテナンス用に作っておいた囲いのドアだった。

そう、そこは女湯と直結していたのだ。

しまった、盲点だった。

掃除のし易さを追求したせいで、こんなことになるとは気付かなかった!


 そして、俺が目を逸らした方は、彼女たちが入って来たドアの方だった。

彼女たちと目が合う。


「なんだ、ヒロキくんが入ってたんだ」


「じゃあ一緒に入っても大丈夫だね」


 それは結衣と麗だった。

俺のお嫁さん二人が入って来たのだ。

当然、女湯から直行だからどこも隠していない。

その裸身の神々しさに思わず拝みたくなる。


 二人はかけ湯をするために桶を手にしてしゃがんだ。

その姿勢、この角度からだと見えちゃってます!

めちゃくちゃ色っぽいです。眼福眼福。


「「うふふ、入っちゃうよ♡」」


 二人はかけ湯をして俺の両脇に入って来た。

大人三人でいっぱいな浴槽なので、密着度が凄い。


「二人とも腕に当たってる」


「夫婦だから良いんだよ?」


「もっと当てちゃうからね♡ ギュー」


「あ、ずるい。私も♡」


 やばい、俺の分身が反応してしまう!


「うふふ、夫婦だからしても良いんだよ♡」


 お願いします!

この後どうなったのかはご想像にお任せします。



「あれ? こんなところに新しい施設があるぞ?」


「ああ、家族風呂ってやつだろ」


「入っちゃおうぜ」


 どうやら運動部三人組のようだ。


「待て、お前らは来るな!」


「あれ? 転校生が入ってるのか」


 今度はメンテナンスドアに向かって行ったから聞こえたようだ。


「きゃう♡」


 麗がエロイ声を出す。

こら、声を出すな。運動部三人組にバレる。

俺が慌てて、麗の敏感なところに触れてしまったせいだけどな。


「あれ? 女の子の声もするぞ?」


「皆まで言うな。お愉しみ真っ最中なんだよ!」


 麗の口を必死に押えたが遅かったか。


「えー? なんのこと?」


「これだからサッカーちゃんはお子ちゃまなのだよw」


 完全にバレました。


「変な声は聞かせないでよねw」


「いや、ここは覗くべき」 パコ---ン


 良い音がした後、人の気配が去って行った。

思わずハッスルしてしまったが、今後は音のことだけは気を付けよう。

え? またする気かって?

こんなシチュエーション嵌ってしまうに決まってるでしょ?

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