第196話 奴隷の待遇
お知らせ
昨日、体調が悪い状態で書いていたため、195話の文章に支離滅裂な部分がありました。
すみませんでした。加筆訂正しました。
話の筋としては変更はありません。
多少解り易くなったと思います。
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ハルルンには世話役の奴隷を付けて屋敷で世話をすることにした。
奴隷には下働き目的の者も含まれていたため、ハルルン専属を数名つけた。
カドハチ便が全員分の武器防具を売りつけていったから、すっかりその存在を忘れていたよ。
ハルルンには、何の危険もない穏やかな生活を送ってもらうつもりだ。
さちぽよたち同級生女子と接して、徐々に心が回復していってくれたら良いのだが……。
俺は……男に恐怖心があるといけないので、なるべく接しないようにするつもりだ。
ほとんど面識がないから、同級生と認識されていない可能性もあるしな!
久しぶりに自分が転校生で疎外されていたことを思い出したよ。
ハルルンには以前に腐ーちゃんたちが遠征に行った時に買って来たベッドを……と思ったら、それはメイド組――瞳美ちゃん、裁縫女子、腐ーちゃん――とマドンナが使用していた。
いや、よく見たら俺と結衣が使っているのもそのベッドだった。
マットレスが全然違うので、その反発で捗る……って何がだ!
そういやマットレスだけは騎士組――オスカル、アンドレ、紗希、さちぽよ――の分もカドハチ商会から購入してたな。
なので、俺たちのお古のベッドが余っていたので、それをハルルンに使ってもらうことにした。
マットレスも予備があったから快適だろう。
あー、それより奴隷たちがハルルン抜きで54人もいるんだった。
彼らの住まいや寝具をどうにかしないとならない。
細かな生活必需品はカドハチ便が売りつけて行ったが、明らかにそこらへんのものが足りていない。
奴隷は、ほとんどが戦闘奴隷であり、内訳は男性30人、女性12人だった。
その他で下働き専従の女性が12人だ。ここにハルルンは含んでいない。
男性は力仕事の下働き兼任のため、全員が戦闘奴隷枠となっている。
執事のような専従職は含まれていなかったからだ。
下働きをする女性奴隷の住居は、屋敷に余っている8畳相当の個室を割り当てようか。
元々、その用途で確保しておいた部屋だからな。
個室として作ったが、4人部屋ぐらいにしても問題ない広さだろう。
その個室という名の4人部屋が2階だけで6部屋ある。
丁度24人入れるので、女性の戦闘奴隷はこっちに入れようか。
男性の戦闘奴隷は以前の土魔法で建てた住居がそのまま残っているから、そっちに行ってもらおう。
いま部屋数は増築して6部屋あったはずだ。
1部屋5人でも問題ないよね。大広間で雑魚寝よりはマシだろうからね。
寝具としてカドハチ便は毛布を売りつけて行った。
それに加えてハンモックを早急に用意しようか。
裁縫女子とヌイヌイたちに頑張ってもらおう。
奴隷は床で寝ろというのは、さすがに俺たち日本人にとってはキツイものがあるからね。
衣類はカドハチ便がしっかり売りつけて行ったので、あとは衣食住の最後、食をなんとかしないとならない。
下働きの女性たちは料理も出来る者が集められていたので、作業をしてもらう。
魔道コンロなんかを増設しないとならないな。
今回は全員分の料理を結衣が先頭に立って作っている。
全員で65人分になるのだ。それだけで一仕事だ。
「奥方様、本当に同じメニューでよろしいのですか?
私たちは奴隷なんですよ?」
「分けて作る方が面倒でしょ?
ここでは全員同じメニューだからね!」
どうやら結衣は、奴隷も全員同じメニューにするつもりのようだ。
それを下働きの奴隷が恐縮した態度で間違いではないかと訊ねていた。
結衣らしいな。全員で美味しいごはんを食べられたら幸せな気分になれるからな。
食材はアイテムボックスに備蓄してあるが、追加分をカドハチ便に発注しよう。
まさかカドハチ便も奴隷に同じメニューを出すとは思っていなかったのか、食材に関してはあまり良いものは売りつけて行かなかった。
大量に芋などを売って行ったが、あれが奴隷用だったのかもしれない。
戦力的にはもう少し奴隷が居た方が良いかもな。
大人数と戦うとなれば、敵が昼夜問わず攻撃して来る可能性がある。
誰もが24時間ぶっ通しで戦えるわけがない。
それが何日も続いたら、さすがに疲弊して隙が出来る。
そうならないためには、寝る者と起きている者で最低でも2交代、理想ならば3交代にしたいところだ。
今、総勢64人(ハルルン除く)で戦うとして、1シフト21人は心もとない。
GKの配下が動いてくれるとはいえ、もっと奴隷が欲しい。
更なる奴隷の購入の前に、簡易宿舎的な建物を増築しておこう。
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