第イチ章

普通じゃない日常と千歳

「痛ぇぇええええ!」

目を覚ますと、授業中だった。

なにか変だな。見覚えのある教師、教室。

「どうした愛沢?なにかあったか」

「い、いいえ。悪夢から目覚めただけです」

俺はなにかを誤魔化す。

「じゃこれ解け」

そこには、中学生が解けないであろう難問があった。

「常微分方程式を解け」

なんだとッ!これあれだよね。大学で習う一変数関数とその導関数からなる方程式のやつ。逆になんで俺知ってんだ。普通は連立方程式とかだよね。

そんな中学生が解けない難問を出された。

「分かりません!」

授業が終わり、下校。俺んちの近くにある公園のベンチに腰を下ろす。

(聞こえるか?)

どこからか声が聞こえる。

「誰だ!」

(千歳だ。この世界を支配する者だ)

「説明してくれ。今の状況を」

俺は状況を把握するために千歳ってやつに聞く。

なぜなら、ここは普通の世界ではない。



異世界だ。



(勝手に異世界と言わないでいいかな。ここは僕が書いた小説の中の世界だ)

そんなことを言われた。

ということは、この世界はまさか。

「あらすじは?」

(風呂場で滑って頭から落ちて死んでしまった・ジュンは、2次元の世界に転生しまった。彼の夢であった2次元の世界での冒険が始まるだ。どう?いいでしょう。ま、本編に入る前の話は全然関係ないんだけどね)

何がどうなってんのかわかんねえ。

(この、小説。日常系です)

「冒険関係ないやんけ!」


※読者の皆様へ―この小説は寒いギャグとよく分からない話があるので、あくまで普通の日常系の小説だと思ってください。

あと、ジュンが2次元の世界に転生したことも忘れないでください。

―千歳より―


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