普通じゃない日常が始まる前 2
このままだと俺は、居残り授業だ。
俺の学校では、居残り授業が存在する。通称デットエンドレッスン。
妄想世界で夢中になったので、先生の声は俺の耳に届かなかった。
くそ、どうすりゃいいんだ。あの問題を解けばいいって話だ。だが分からない。隣のヤツに聞くしかない。
「(なあ、吉村。ノート見して)」
「(やだね。授業を聞いてないから悪いのよ)」
このクソ女。仕方ない。
言うしかない。
俺は、ゆっくりと胸張って先生の居場所に行く。
覚悟を決め、先生に「すいませんでしたああ!」と言う。
「あいざわあああ!!!」
「すいいいいまああせんんんっ!」
この後彼は、デットエンドレッスン(居残り授業)を受けることになったのであった。
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