第11話 ジジイ再び


「しかしこうしてオークたちを殴り飛ばしてるんだけど、正直恐怖心が湧かないんだよな。なんでだろ?」


元はただの社会人だから2m越えの豚の化け物相手にしたら普通怖いと思うんだけど、なんかそういった感情みたいなのが湧かないんだよな。


「ふん!当然じゃろ!貴様がいくらボコられようが刺されようがダメージなど負わんのじゃからな。むしろ少しくらい殴られておけ」


「ジジイ!!!出やがったな!!というかてめぇ昨日からずっと召喚したのに出て来なかったじゃねぇか!!ふざけんなよ!」


「何故わしが貴様の相手をいちいちしてやらねばならんのじゃ」


「てめぇが自分でナビゲーターになったんじゃねぇか!!!仕事もまともにしないくせにナビゲートもできねぇなんて存在価値ねぇだろ!!」


「このわし自ら出向いてやっているというのになんと言う男じゃ!もっと神であるわしを崇めんかい!そうすれば少しくらいは手助けしてやらん事もないかもしれんぞ?」


「馬鹿か!!崇めなくてもナビゲーターなら手助けするのが普通だろうが!!いい加減まともに仕事しろ!!はぁはぁはぁ・・まぁいい。ニートを働かせることほど難しいことはないからな。やる気が出た時だけ調子に乗るし」


そうだ、こんなニート神に期待するのがおかしいのだ。


むしろ出てきたときにさっさと聞きたいことを聞いてしまってとっとと失せて貰おう。


「おいニート神。今村からのクエストっぽいのをやってるんだが、魔物とか村周辺の様子がおかしいらしいが、まさか俺が原因じゃないだろうな?」


正確にはこんな場所に飛ばしたクソ神のせいなんだがそれを言うとまたグチグチほざくので大人な俺はちゃんとスルーしてやるよ。


「え?何?貴様は自分がそんなに世の中に影響する存在だと思ってるの?www草生えるwwww運悪く雷で死んでわしに転生してもらった小僧の癖にwww草www大草原wwwwww」


「てめぇ!!!!やっぱり一度死んどけ!!いや!馬鹿は死んでも治らないから消滅しておけ!!!それが世界のためだ!!」


こいつ・・・人が下手に出てりゃいい気になりやがって!!


だがまぁ今の反応からして俺のせいじゃないって事か?じゃあなんでだ?


「おいクソニート神。じゃあ原因は何なんだよ?」


「土下座しながら涙ながらに偉大なるテンプレ神様といえば教えてやらなくもな・・・」


「あ、じゃあいいわ。クエストこなしてこの辺の奴らぶっ飛ばすから」


「くっ!少しは迷わんかい!とはいえあまり寄り道されても困るのう・・貴様にはさっさと勇者と共に魔王を討伐してもらわねばならんし・・・ぶつぶつ」


「お前な・・・独り言を言うならもう少し離れたところか小声で言え。目の前で普通に言われてあまりの気持ち悪さにHPが減るわ」


「減るか!!!本当に失礼な奴じゃ!!なんでこんな奴が・・ぶつぶつ・・。まぁ良い。原因など決まっておろう。魔王が力をつけてきているからじゃよ!」


「・・・ほう?結局そこに行きつくのか。しかしなんていうか急だな。最近まで問題なかったのに俺が来てすぐにそんな展開になるなんて」


「それだけわしの察知能力が優れていたという事じゃよ。ほんとわしときたら何でも出来て仕事熱心でおまけに無課金勢で最強なのじゃからこれはもう次期大神となってもおかしくは・・・」


無課金勢では最強って・・そりゃ時間あるやつが勝つに決まってるわな。


その後はなんか昼間に白昼夢を見出したし、寝言は寝て言えって話なんだがまぁ、無視して先に進む。


おっとそうだそうだ、あのことも是非聞いておかないとな。


---------------------------------------------------------------------------------------------


ノリで書いていますので更新は不定期になるかと思われますが、面白いなぁ、続きが気になるなど少しでも思いましたら、良ければお気軽にコメント、フォロー、応援してくだされば、筆者のペースも上がるかと思われます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る