第21話 再会

「藍花っ!」



ある日の事、誰かが私の名前を呼んだ。


振り向く私。


しかし、姿は見当たらない。



「……?……優…矢…?…声…似ていたような…」




幻……?




「私…優矢に会いたくて…とうとう幻聴まで聞き始めたかな?」



そう思う中。



「藍花っ!」


「えっ!?…優矢?」



私の名前を、もう一度呼ばれ優矢のような気がして辺りを見渡す。




グイッと180度半回転したかと思うと抱きしめられた。



ドキン




《えっ!?》



「やっと会えた!」



抱きしめられた体を離され見つめ合う私達。



ドキン



「優矢…?えっ?嘘?本物?」

「人をお化けみたいに言うなよ!」



苦笑しながらも何処か会えた事の嬉しさの表情を見せ笑う優矢を見つめる私。



「……………」



「…本物だ…」

「当たり前だろ?」



私は胸に飛び込み、キスをした。



「大胆な事で」


「だって…」



優矢からキスをされ、深いキスをされた。



「今すぐ、お前を抱きたい」




ドキッ



「えっ!?来て早々?しかも昼間…」 



人差し指で唇に触れる。



ドキン 



「恋人同士の俺達に時間なんて関係ねぇだろう?久しぶりに会えたんだし、好きな女性(ひと)を抱きたいと思うのは当たり前だろう?」


「いや…そうだとしても…」 




取り敢えず私は優矢をあげる。



「お前一人?」


「うん。一旦、回復したんだけど、永眠して、その1年後祖母も…結局、また一人」


「…そっか…」




優矢は背後から抱きしめた。



ドキン



「優矢…?」


「傍にいてやれなくてごめんな」



ドキン



「大丈夫だよ。私、一人って慣れっ子…」



キスをされ、深いキスをされる。



「…悪い…やっぱ無理だわ…」


「えっ!?」



優矢は、再びキスをし、洋服を脱がす。



「ちょ…ちょっと優…」



優矢も洋服を脱ぐ。


ドキン


久しぶりに見る優矢の体に両手を隠す。



「ま、待って!ゆ、優…」



両手を外され、お姫様抱っこをされ、ソファーにおろす。



「ま、待って…部屋…」


「じゃあ…その部屋に案内して愛し合おうぜ」



かああああ〜っ!と身体全身や顔が熱くなった。



「おっ♪ナイスリアクション!久しぶりにその反応見たんだけど」


「か、からかわないでっ!」



キスをされ、私を抱き抱え移動する。



ドサッと、私をおろし、両手を押さえる。




ドキン



「あの日の最初で最後の夜みたいに盛り上がるかも♪」


「えっ!?」


「だって、随分と御無沙汰なんだし、お前もヤバイんじゃねーの?」


「わ、私は違っ…」



キスをされる。



「違うって…?俺以外の男いんの?」

「いるわけないじゃん!私は優矢だけだからっ!」



かああああ〜っ!


自分で言っておきながら赤面状態なのが分かった。


両手を押さえられ顔は隠せない。


私は顔をそらす。



「可愛いやつ」



優矢は、私の頬に触れ身体に優しい重みを感じながら優しくキスをし、何度もキスをすると更に深いキスをする




私達は1つになり身体を重ね合わせた。






















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