III. - Clearer than air - / 背徳の狼少女、コボルトの騎士に絆されて。進むも地獄、戻るも地獄――

登場人物・地域紹介

▼登場人物

【ヴェスペン同盟軍】

ハイン  :主人公。青鹿毛の犬人。“止水卿”の弟子。

リタ   :喋る牝犬。ハインの乗騎にして使い魔。

ルオッサ :主人公。赤髪の人間。人狼にしてクレリック。

ダンとウラ:止水卿が子飼いにしている犬人の兄弟。ロン、パテン、ガルーという兄弟もいた。

止水卿  :同盟の実質的な実権を握る賢者。人間の男性。


【ベルテンスカ皇国軍】

黄銅の騎士   :“伏竜将”の長。正体不明。黒い魔剣を佩く。

ハイヌルフ   :“伏竜将”のひとり。人間の青年。

イレーネ    :“伏竜将”のひとり。人間の少女。

フェルンベルガー:“伏竜将”のひとり。人間の青年。

アントン    :盾の従者。ドラウフゲンガー事件の生残り。

マルガレーテ  :皇国の皇帝。その可憐さと苛烈さから“血花王”と呼ばれ、おそれられている。


【その他】

エッカルト :オッペンハイム領主。一巻参照。

オルゼリド :小人の盗賊。リタの師匠で、ハインとは腐れ縁。

ゲオルグ  :傭兵とは名ばかりの無頼漢を率いていた人狼。

簒奪の魔術師:“竜の刻印”を刻んでいるという魔術師。


【用語】

犬人コボルト:犬頭で毛むくじゃらの小型亜人。子沢山で知能が低い。

小人ヘルテフース:人間の幼児のような見た目の小型亜人。

草人アールヴ:柳枝が髪に混じる小型亜人。感情に薄い。

岩人ドヴェルグ:岩じみた体を持つ超巨大亜人。極めて数が少ない。

竜人ドラコ:鱗のある中型亜人。魔術に長けるという。


リーレスランド:かつて人間の国を統一したという理想の王国。

口を利くもの :知性ある人型生物とみなされる種族を指す。

竜      :神の使者とされる。天使と読み替えてよい。

真教     :人間界で最も信じられている宗教。

竜の刻印ドラゴンマーク   :“運命”を引き出し超常の力を授ける、という七つ角の星の痣。


▼地域紹介

【ウォーフナルタ】

 北の大地。面積の多くを深い森に覆われた、岩人と草人の国。ナズルトーの大戦役で致命的な敗北を喫し、内紛に陥っている。元首や君主に相当する人物はおらず、酋長の合議制に近い。


【神聖ベルテンスカ皇国】

 東の山脈に栄える人間の国家。首都はケルンエヒト。伏竜将はベルテンスカの護国の要とされる。他国に比べ魔術師を多く擁し、諸侯より抜きんでた軍事力を持つ。

 現在の皇帝は“血花王”マルガレーテ。


【サーインフェルク】

 ハインたちの本拠地。どの国、どの諸侯にも属さない自由都市。さまざまなギルドの集合体であり、ギルド長によって運営されている。名目上の領主はヘンネフェルトだが、その実“止水卿”が実権を握っているに等しい。


【ヴェスペン同盟】

 自由都市サーインフェルクを中心とした諸侯の同盟。台頭してきたベルテンスカに対抗するために“止水卿”がまとめたもの。盟主は止水卿の教え子のヘンネフェルト。クライナードラッヘ、ドラウフゲンガー、オッペンハイムは同盟に加盟していた。


【エクセラード帝国】

 西の高地に築かれた竜人の国家。ウォーフナルタとは古くから戦争を繰りかえしている。人間は太古の昔、竜人の奴隷であったといわれる。

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