英雄への褒章

 拷問は終わった。

 エッカルトは来客だと言って立ち去り、残りの幼い観衆も解散した。何人かは目の前で起こった出来事を飲みこめずに、ただ台の上の黒い染みを見つめていた。

 アントンもそのひとりだった。人間が人間性を奪われモノに変わる過程は、この世界にはありふれている。けれど、子供たちにとっては世界の裏に隠れているべき物事で、彼らの網膜に焼きついたそれは特に凄惨せいさんだった。

 なにしろ、それが目的だったのだ。芽生えたての幼い自我を摘みとり、命令どおりに動く人形にする。その人道にもとる方法は、少なくない人数を廃人にする。仮に今はまともに見えても、何人が歪まずに育つだろう。

 しかしそのなかで、アントンは輝きを失わなかった。腰はえ、自分を抱きしめて震えていたが、それでも人間性は手放さなかった。

「行かなくちゃ」

 アントンは、暗く湿った地下で人形の平穏を甘受するつもりは毛頭ない。――彼は、母をひとりにするわけにはいかなかったから。なら、次にモノになるのは自分だろう。次でなくとも、いつかは必ずそうなる。では、どうする。

 モノになる前に逃げるしかない。

 でも、ひとりでは行けない。

 彼の人間性を繋ぎ止めているくさびは、たったひとつの約束だった。


 彼はもと来た道をたどった。途中、てらてらと光る臓物を目の前に幻視し、何度か嘔吐した。腹のなかが空でなければ、自分の檻に戻れなくなっていたかもしれない。彼は腹のむかつきから何度も唾を吐いて、壁にもたれながら歩いた。今日は牢に戻って、明日でいいかという考えもよぎった。

 その時、何人かの子供たちが彼の横を走っていった。敵がきた、と聞きとれた。アントンが振り返ると、その子供たちのなかにはギードも混ざっていた。みな、上等な服の上に鎖かたびらを着こみながら、廊下の角を曲がって消えた。

「敵……?」

 敵がきた? それはつまり味方なのか。いやこの際、誰でもよいのだとアントンは気づいた。そうだ、看守のギードがいなくなった今しかない。今しか助けられない。

 何より、一日待つだなんて。ヘルタにどんな顔して会えばいいんだ?

 ヘルタのことを考えると、力が湧いてきた。空元気ではあっても、アントンには必要な力だった。彼は胃酸に焼けた喉の痛みも忘れて歩く。そう――

 運命は彼の前を歩く。彼はそれをたどるだけでよかった。


 アントンは最初の部屋のドアをわずかに開け、様子をみた。ギードが女の子を手籠めにしていた部屋だ。さっきは気づかなかったが、部屋では小さな暖炉が燃えている。

 人気がないか耳目を総動員していると、不意にドアが内側に開く。アントンは思わず逃げ腰になるが、

「ハンス?」

「……アントン?」

 顔にいくつも痣がある銀髪の少年は、アントンの顔を見て気まずい顔をした。

「ひとり戻ってくるはずだってギードは言ってたけど。そっか、アントンもここに……」

「ちょうどよかった! おれ、ハンスも助けにきたんだよ。さあ、いっしょににげよう!」

 ハンスは眉を下げ、ため息をつく。食傷しきった表情だった。

「アントンさ、さっきで見てきたんじゃないの」

 アントンの呼吸が乱れる。解体部屋が何かなんて、きくまでもなかった。

「ぼくはいい。アントン、今ならここにもどらなかったことにしとく。

 にげたきゃいきなよ。でも、死んでもぼくの名前は出さないでよ」

「お前まで……何いってるんだよ。いつまでここにいる気なんだ?

 いつか、どうでもいい理由で、無意味にバラされちまうぞ」

 アントンは言葉に詰まった。ハンスが、一個の機械に見えたのだ。

 ハンスは青い唇から言葉を、ひとつひとつ吐き出してゆく。

「無意味じゃ、ない。

 エッカルトさまの言うことをちゃんと聞ける“いいこ”は正義の兵隊になれる。

 もし、エッカルトさまの言葉がわからなくても、なにひとつ無駄にはならない」

「逃げようとすればブタのように殺されるって、知ってるんだろ!

 見せしめにされることが無駄じゃないっていうのかよ!」

 アントンが語気を荒らげても、ハンスの顔色は変わらない。

 むしろ彼は、話が通じないことに顔を暗くした。

「アントン。きみは毎日何度、ごはんを食べる? 毎日どれだけお手伝いをする?

 それで、どれだけ遊べる?」

「な、なんだよ……おれだって店の手伝いで、酒樽くらい運ぶぞ」

 アントンがしどろもどろ答えた言葉に、ハンスはため息をつく。

「空の、ね。それで、酒や料理を運んだりするんでしょ。知ってる。

 ぼくは毎日、八回くらいごはんを食べてた。食べてもおなかいっぱいにならないし、またすぐおなかがへる。春は畑を耕して、種まきをする。夏は暑い中、ずっと草取りや野菜の収穫。秋は米の収穫ともみこき。冬になればこごえながら内職だ。

 そして、また春がくる」

 アントンは知らなかった。ハンスが――農奴が時間に追われていたことを、生きるためには必死にならざるをえないことを。道理でみな、遊べる時間が限られていたわけだ。アントンは遊び相手の代えをたくさんみつけて満足し、遊べない友達が何をしているのかなんて、考えもしなかった。

 彼はものの道理をひとつ知った。自分が甘やかされていたと悟る。

 けれど、それを受け入れられずに反発する。

「お、おれだってもっと、家の手伝いしてるさ! なあハンス、帰りたくないのか!」

「ないよ。“いいこ”にしてたら、もう寒い思いもしなくていいし、おなかにたまらない薄いおかゆも食べなくていい。一日中、重い鎌を振るわなくてもいい。

 おいしいごはんを食べて、おなかいっぱいになって、少しお手伝いして、十分眠れる。それでいいってエッカルトさまがいってるんだよ」

 

 まっすぐ問い詰められて、アントンはたじろいだ。自分とハンスでは、こんな地獄ですら天国になるような、生まれ落ちた場所の違いがある。そのことをうっすら理解しつつも、彼は絶対にそんなことを認めたくなかった。

 だって彼にとっては、エッカルトに奪われた友達はみな、自分と同じ場所、同じ村、同じ頃に生まれた仲間――だった、はずなのだ。

 なのに、気持ちとは裏腹に理解は浸透してくる。次第に言葉は尻すぼみになる。

「家族に会いたくないの?」

「友達がたくさんいるのに?」

 そう言ってから、ハンスは付け足す。

「――兄さんはお父さんの味方ばっかりするから、会いたくないよ。

 弟はそのうち来るだろうし。きっとここを好きになるよ」

「……殺されるぞ! いつかお前も!」

 たまらず叫んだ言葉も、

「それは、わるいこだけだよ。それに、言ったでしょ? ムダにはならないって」

「見せしめのどこがムダじゃないっていうんだ!」

 ハンスは部屋の隅を見る。アントンがそこに目をやっても、そこにはベッドとサイドテーブルがあるばかり。アントンが理解できずにハンスの顔を見ると、彼はもう一度、ため息を吐いた。

「ムダにはならないんだ。

 アントンは気づいた。気づいてしまった。ドアを押し開け、なかに踏み入った。それでも、目に映るものは変わらなかった。

 ベッドの骨組みの黄ばんだ白。マットとの間に見える革。枕カバーはくすんだ銀。

 吐息とも叫びとも取れない、低い音が喉からこぼれ落ちた。

 ランプシェードの革には、

 アントンは、自分がいつの間にか壁に背中をあずけて、床にへたりこんでいることに気づいた。かちりと歯車があった。なぜ解体部屋で女の子が細かく腑分けしていたのか、理解できてしまった。

「わかったでしょ。ぼくらはここでは、犬死にはしないんだよ」

「本気で言ってるのか、ハンス……? 本当に豚や牛と同じじゃないか……。

 そんな扱いをされて、怖くないのかよ。なあ、ハンス!」

 下から見上げて、ハンスも震えていることをようやく見いだした。

 この部屋は、こんなにも暖かいのに。

「じゃあアントンは、また家に帰れっていうの! あんなところに!

 そんなことをしたら、次は!」

 今度こそアントンは、返す言葉がなかった。

「逃げるなら好きにして。ぼくを巻きこまないで」

 ハンスは生傷だらけだったが、服装だけは暖かかった。日常と天秤にかけた時、重かったものがそれなのか――。アントンは歯を食いしばった。

「――わかった」

 アントンは立ちあがった。ハンスとは互いに目をあわせなかった。

 だが、アントンが壁にかかった鍵束を取るや、ハンスは目の色を変えた。

「アントン? 逃げるんでしょ。何してるの」

 声音から遠慮や後ろめたいものが消え、代わりに切羽詰まった性急さが現れる。

「……おれ、約束してるんだ。

 ヘルタだけは連れていく。牢屋の扉にはカギがないけど、手錠には要るだろ」

 ハンスは机の上の鞭をとりかけ、唾をのんで引き出しからぎらりと光るものを取りだした。錆だらけの包丁、その切っ先をアントンに突きつける。

 ぎこちなく両手で握ったその刃は、かたかたと揺れていた。

「ダメだ。ぼくはギードの代わりなんだ。ぼくはまだ兵隊じゃない。兵隊のギードの代わりに番をしなきゃいけない。だれひとり、逃がしちゃいけないんだ」

「お、おい。やめろよ、ハンス……」

「鍵束を渡して。そしたら、出てって。

 アントン、きみだけなら見逃してあげる。だから、だから……」

 冷や汗がふたりの額に浮く。空気がぴんと張りつめた。

 ふたりの呼気が見えるほどに、アントンとハンスはお互いの顔色をみつめた。

 

 悩むべきなのか、とアントンは思った。ハンスはヘルタを逃がしたとなったらどうなるんだろう。その懸念はアントンのなかで、かすかなものだった。

 ヘルタの吐息ばかりの声が、頭のなかで反響する。

 その声は、あまりにも小さかった――

 

 アントンは、口火を切った。

「ハンス。おれは、約束を守るよ」

「じゃあ死んでッ」

 包丁を腰の高さで固定し、ハンスは突進した。その突撃は多少なりとも訓練されたものだったが、動きだすまでが遅すぎた。アントンでも簡単によけられる、ためらいのある攻撃。だが、アントンは勢い余って尻餅をついた。けれどハンスも壁にぶつかり、もうどうすればいいのか忘れてしまった。ハンスはアントンに向け、もはや形なしとなって包丁を振り回す。身を翻し床を転がって逃げるが、頬に鋭い痛みが走る。

 ほんの一歩、二歩の距離。ハンスは手の汗を服でぬぐって、包丁を握りなおした。その顔は今にも泣きそうだった。対するアントンは火のような早さで考えた。

 どうすれば。どうすればいい。どうすればいいんだ!

 尻餅をついた体勢でひとつ後ずさる。だが背中に壁があたる。

 アントンの脳裏を、ぞっとする末路がわしづかみにした。

 絶望が背筋をなでたその時。手に何かが触れた。硬く持ちやすい、棒のような――

「死にたくないんだ――ぼくの代わりに死んで、アントン!」

 赤い火が映る刃が、アントンの眼前に迫った。

 思わず、目を閉じた。


 ――重い手ごたえ。

 アントンが目を開ける。

 包丁とハンス。

 包丁はアントンの首をかすめていた。

 ハンス?

 ハンスの頭に、何か――


 アントンは悲鳴をあげた。

 自分の手から火かき棒を振り払った。

 時間は進むことを思い出したらしい。

 ハンスは人形になった。その証拠に、どこにも力が入らず、ずるりと床に倒れこんだ。

 彼の頭からは、古い火かき棒が生えていた。くの字に折れ曲がった棒の先が深々と食いこみ、倒れた拍子に中身をかき混ぜる。彼の銀髪に赤がにじんでゆく。その目は今や、どこもみてはいなかった。その手のなかから包丁がこぼれ落ちる。

「ハンス……? おい、ハンスったら」

 びくんとその肢体が跳ね、アントンは飛びあがった。がくがくと震える人形のような四肢。頭から床に赤色と無色の入りまじった液体が垂れる。その肉塊の股が濡れてゆく。

 返事は、二度と返ってこなかった。

 アントンは、痙攣するその肉体に恐怖した。

 自分の後ろに誰かがいる気がして、振り返った。

 そこには、自分の影があった。

 見てはいけないものを見た気がして、慌てて振り返る。

 すると、そこにはまだが痙攣していた。

 叫んでいた。目の前が白く爆ぜそうになる。

 アントンは転がるように走りだした。牢の方へ脱兎のごとく逃げた。

 

 ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい!

 胸のうちで何度も懺悔ざんげした。

 何に? 神であるフラフィンか、それとも母親か、それとも?

 アントンは生まれてからずっと、唯一の神の加護を聞かされて育った。それは当たり前のもので、いわば頭上の太陽のようなものだった。切っても切れない、生活の一部。アントンにはまだ、神の加護がなんたるかはわからない。わかるのはまわりの大人の庇護と、漠然とした道徳のみだ。

 けれど、幼いアントンでも、ひとつ確信したことがある。

 もう自分には、そんな明るい加護が与えられることは、決してない。

 自分は光のなかにいられない。いや、きっと最初から決まっていた。

 自分はベルントと同じ――影のなかを這いずるものに過ぎなかったんだ――と。


 牢の水たまりが踏まれて、弾けた。

 アントンは考えることをやめた。少年は自分の罪を正当化するほど身勝手でもなければ、贖罪を考えられるほど前向きでもなかった。だから考えれば考えるほど後悔と慙愧ざんきが膨れあがることを、無意識のうちにわかっていたのかもしれない。破裂しないようにするには、そうするしかなかったのだ。

 アントンは三本しかない鍵束を、自分の手に穴が開くほど握りしめた。

 代わりにはならないだろう。埋めあわせることもできないだろう。それでも、自分が何のためにこの鍵を奪い、何のために大切なものを壊したのか――それらを考えれば考えるほど、そうせずにはいられなかった。

 せめて。せめて、ヘルタは助けねばならなかった。

 入り口が開いているおかげで、多少は牢獄のなかが見えた。両脇の牢のなかでは、上は十代半ば、下は五歳ほどの子供たちがアントンを見上げたり、あるいは過去をみつめたりしていた。ひそひそと囁く声、鼻をすする音、泣きじゃくる声。

 それらすべてが、アントンの罪をなじる。

 少年はあらがう言葉をもたなかった。


 アントンという英雄は、かくして囚われの姫のもとに舞い戻った。

 その身に血と罪を浴びて、それでもひとつの願いを叶えるために。

「ただいま、ヘルタ。助けにきたよ」

 アントンは、鉄格子を開け放ち、鍵を手に取った。

 かすれた声が、首をあげた。

 心身ともに摩耗した英雄にとってそれは、何物にもかえがたい祝福となる――

 


 アントンは、少女を繋ぐ手枷を外そうと、その手をとった。

「っ――!」

 けれど少年は、声にならない悲鳴とともにその手を払いのけた。

 その手は、冷たすぎ――

「ヘルタ……? ヘルタ!」

 ――アントンの手を離れ、

 地の底の闇に少年の目は慣れてくる。背後からの光が、闇の覆いをかき消してしまう。

 ――見ちゃダメだ。そうわかっていても、アントンは目を離せなかった。

 ヘルタは、アントンより五歳以上もお姉さんだった。

 美人ではなくても、愛される少女だっただろう。

 そうだ、。愛されて生きていかねばならなかった。


 右腕は肩のところでなくなり、代わりに白い骨が覗いている。左腕も肘で切断され、そこだけが鉄の枷で吊りあげられていた。両足も膝から先は――ない。体のあちこちを奪われながら、フリルだらけのドレスを着せられて、自らの血液で純白をけがしていた。

 ヘルタは幼かったのではない。だったのだ。

「ヘルタ――!」

 喉は挽き肉のようにぐちゃぐちゃだ。傷からはまだ赤い血が垂れていて、息をするたびに吐息が泡だつ。床には四肢から、おびただしい血液が流れ落ちていた。

 アントンは崩れ落ちた。少年のこころは、限界だった。

 頭の先から、暗闇のとばりが降りようとした。


 ありがとう。


 アントンは顔をあげた。

 ヘルタは笑っていた。

 安心しきった表情で、くぐもった声で話しかける。


 ありがとう、アントン。

 うれしいの。

 ごめんね、わたし、あなたをうたがってた。もうかえってこないんじゃないかなって、おもわなかったといったら、うそになっちゃう。

 でもアントンはたすけにきてくれたんだね。ほんとうに、たすけにきてくれたんだね。

 ずっと、。わたしはばかだったって。

 でも、まちがってなかった。アントンが、おしえてくれたのよ。

 うれしい、うれしいよ。ああ、いままでつらかったのが、うそみたい。

「ヘルタ……」

 アントン、わたしを、むらにつれてって。おいしいケーキをつくってあげるから。

 ああ――あなたでよかった。

 ありがとう、ほんとうにありがとう。

 いっしょに、ね――アントン。


 少女の目尻から、透明な雫が落ちた。

 それを最期の言葉にして、ヘルタは、動かなくなった。喉の血の泡も消える。

 アントンの頬にも雫がつたい、傷が痛んだ。

 少女は、アントンを祝福していた。

 あるいは、ヘルタが既に事切れていた方が、アントンにとっては幸福だったかもしれない。そうであれば、ここで終わって永遠に楽になることもできたろうに。

 アントンはすべてを、自分を含めてすべてを呪った。鉄格子を叩きつづけた。着せ替え人形にされた少女の運命を呪った。自分を代わりにしてくれと神を呪った。

 そして声を震わせて、少女の死をいたんだ。そうして初めて、自分がヘルタに抱いていた感情を知った。少年は、先の拷問を目の当たりにしても理解しえなかったことを――誰かが死ぬということを理解した。父の時にはわからなかったその実感を得て、彼は心の濁流にのみこまれた。

 アントンは定めを、呪いを理解した。

 生きねばならなかった。

 彼の足跡に遺された、無数の死とつりあわせるためには。

 そこにはもはや、選択の余地はなかった。


 彼はもう、疲れはてていたというのに。

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