第11話

勇也=ルドベキア

湊=ダチュラ




「ダチュラ応答せよ」


「こちらダチュラどうぞ」


「1分後に僕が防犯カメラを誤作動させる。合図をしたら、ダチュラと突入してくれ」


そう話すのは、ボスだ。ボスは、プログラミング能力に長けている。


「ルドベキアは、ダチュラと一緒に突入してくれ。地下室の出入り口には、警備員がたくさんいるから、ルドベキアは、そいつらを頼む」


「イエッサー」


勇也ことルドベキアは、格闘技が強い。とにかく強い。ルドベキアに負ける人は、いないだろう。


「30秒前」


3人は、息を飲む。今まで、たくさんの仕事をしてきたが、今回はまた一段と重い仕事だ。


「5、4、3、2、1 突入」


ダチュラとルドベキアは、突入し、地下室の出入り口に立った。


「誰だ。おまえらは」


「私たちは正義のヒーローです」


「ぶさけたことを。手を挙げろ」


「はーい」


ルドベキアが返事をした瞬間、ルドベキアは、警備員たちに襲いかかった。そんな中、ダチュラは、地下室に入る。ルドベキアは、地下室に警備員たちが入らないように、次々と来る警備員たちを倒していった。


 ダチュラは、鍵の掛かった部屋の前にたどり着く。鍵は、あらかじめ盗んでおいた。


「ガチャ」


地下室のドアが開く。ダチュラは中に入った。


部屋の中は、棚がたくさんあった。それぞれ、分類分けされていた。まるで、図書館のようだ。


分類の名前を見ていくと


「政府(機密情報)」


と書かれた棚が見つかった。


湊はニヤリとした。この棚の中にある。


棚の中は、年月日順にファイルで分けられていた。


その中に、他のよりも分厚いファイルがあった。


開いてみると、最初のページに


「政府の機密事項で進められている計画なので、絶対に口外しないように」


と書いてあった。


これが怪しい計画かと湊は確信した。


次のページをめくると、


「第三次世界大戦計画書」


と書かれていた。


次々とページをめくる。


そのファイルから分かったこと。


①怪しい計画=第三次世界大戦計画

②政府は第三次世界大戦を起こそうとしている

③この計画は高級官僚の中でも一部しか知られていない


と、頭の中で整理してたとき、


「動くな」


と声が聞こえた。湊は資料に集中してしまい、誰かが近づくのを察知できなかった。湊は、手に汗を握る。


「手を挙げろ。こっちは、銃を持っている」


暗闇から出てきた人物。それは、朝日俊だった。


「やっぱり来たか。倉敷湊」


「なんで、私のことを」


「君がこの資料を見るのを待っていた」


「私が嵌められたのね」


「たしかに君は嵌められた。しかし、君は一つだけ勘違いをしている」


「なんのこと?」


「僕は君の味方だ。僕は君にこの資料を見てほしかった。だからこそ、君を秘書に採用したし、この部屋も開けれるようにした」


「味方だなんて……そんな冗談いらない。私を撃つなら撃てばいい」


「ほんとなんだ。たしかに僕は高級官僚であり、政府と繋がっている。しかし、この計画には反対しているんだ。だから、君たちに助けを求めようと思って。1番怪しまれず、君に接近する為にはこの方法が1番だったんだ」


「なにか証明するものはあるの?」


「この拳銃を君に預ける」


「これは政府から送られてくる大事な拳銃だよね? いいの?」


「はい。それをして信じてもらえるなら」


湊は朝日から拳銃を受け取った。湊はすぐさま、ボスに連絡した。

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