第2話「凶弾」

陽キャ「何言ってるのさ先生! 待っててよ今オタクの奴は黙らせるから!」


先生「私は、教師なのよ。生徒たちを守るのが私の使命」


先生「あなた達はもちろん──こんなことにはなってしまったけれど、ワイ君も大切な生徒であることに変わりはないわ」


先生「私1人が出ていくことで皆がまたこれまでと変わらない学校生活を送れるようになるというのなら──それだけの覚悟はあります」


先生「あの子も、私に憂さを晴らせばそれ以上のことはしないでしょう。本当は優しい子だということを私は知っています」


男「先生ぇ~~~」ポロポロ


リア充「俺達こんな立派な先生に育ててもらっていたんだぁ……」ポロポロ


委員長「さあ、先生。窓際に立ち腹の底から叫ぶのです。彼の気が変わる前に、早く」シクシク



ワイ「……」フゥー


ワイ「黙祷終了」パチッ


ワイ「さて、歩み始めるとするか。ワイの覇道を」


ワイ「この左腕にはバルカン砲を搭載している。20mmの大口径だ。人間など、一瞬で木端微塵にできる」


ワイ「さーて、ワイの教室は……どこだったかなぁ~」


バルカン砲「」ウイィーンウイィーン


上級生「ひいぃぃぃぃ!!! こっちじゃない! あっちだよあっちぃぃぃぃ!!! それを向けないでくれぇ!!!」


下級生「やめてえええぇぇぇぇ!!! 怖いよおおおぉぉぉぉ!!!」


ワイ「ふふっ。失礼失礼」ニコニコ


DQN「野郎! 無駄に恐怖心を煽って楽しんでいやがる!」


チャラ男「悪趣味が過ぎるんじゃないの彼。義憤に駆られてきたよ」


先生「やめなさいワイ君! あなたの標的は私のはずでしょう!? 私はここよ!」


ワイ「おおっ。先生そんな所に。まさか自分から姿を見せてくれるとはな。怖くはないのか? 生徒の盾になるとは、教師のあるべき姿だ」


先生「……私があなたに不快な思いをさせてしまったのは謝ります。感情に任せて言い過ぎたかもしれないわ」


ワイ「……うん」


先生「あなたの気が済むのなら私はどうなってもいい! だからお願いワイ君! また元の生活に戻りましょう! クラスの皆もそう思って──」


ワイ「おっと、手が滑った」カチッ



バルカン砲「」バルバルバルバルッッッ


3-A「ぎゃあああああぁぁぁぁ!!!!!」ビクンビクンビクンッ


先生「!? な、何してるのっ!? 早く止めなさい!!!」


ワイ「えっ、何~?」クルッ


バルカン砲「」バルバルバルバルッッッ


3-B「ば、馬鹿っ! こ、こっち向いて……あががががががががっ!!!!」ビクンビクンビクンッ


3-C「や、やめてえええぇぇぇぇ!!!」


カラカラカラ


3-A・3-Bの残骸「」シュウウウウゥゥ


ワイ「ふぅぅぅぅぅぅ……」ゾクゾクゥ


女「ひっ、ひっ……ひゃああああぁぁぁ!!! ひっ、人殺しぃぃぃ!!!!!」


陽キャ「おえっ、おええええぇぇぇぇっ!!!! 死が! こんなにあっけなく!」ビチャビチャァッ


男「ワイいいいぃ!!! お前、なんてことを!!! 先輩たちは今年受験だったんだぞぉ!?」


ワイ「手が滑ったと言っただろう。ただの事故だ」

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【SS】先生「どうしてあなたはいつもいつも……!」ガミガミ ワイ「……」 文月 景冬 @Fuzukie

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