【SS】先生「どうしてあなたはいつもいつも……!」ガミガミ ワイ「……」
文月 景冬
第1話「召喚」
先生「遅刻はするわ忘れ物はするわ授業中は寝ているわ周りを乱してばかり!」
先生「いい加減にして! 先生ももう我慢の限界なのよ!」
ワイ「……」
陽キャ「あーあ、ワイの奴とうとう温厚な先生ちゃん怒らせちゃった」
委員長「でも、あれは怒られて当然よ。社会性が著しく低いわ」
DQN「根暗で気持ちわりぃしなあいつ。いつもボーっとしてよぉ、あの説教も聞いてるのか聞いてねぇのか」
ガミガミ
ワイ「……はぁ」スタスタ
先生「ちょっと! まだ話は──」
バッ
ワイ「カモン。ワールドブレイカー」パチンッ
ズズーンッッ
リア充「おおっ!? な、なんだ!? 地震……ってなんだあれ!?」
ワールドブレイカー「」ドーンッ
美少女「こ、校庭に……巨大ロボット……?」
★
ザワザワ
上級生「い、一体どこから現れたんだ!?」
同級生「政府が隠し持っている兵器か何かか!?」
下級生「闘いの為だけに生み出されたかのような禍々しいフォルム……」ブルッ
オタク「まるで主人を迎えるかのように! 首を垂れているでござるよぉ!」
校長「あわわ……」
ワイ「……」ザッ
先生「ワ、ワイ君……?」
ワイ「今まで、世話になったな」ピョンッ
ヒュウウウウウッ
先生「ワイ君!?」
チャラ男「と、飛び降りちゃった。自殺──いや!?」
ワールドブレイカー「」ピカーッ
ワイ「……」フワフワー
DQN「ワ、ワイの奴! あのロボットに吸い込まれていくぜぇ!?」
★
ズ……ズズッ……
委員長「完全に、飲み込まれた……」
シーンッ
ゴ、ゴゴゴゴゴッ
リア充「う、動き始めた! まさかこれワイが!?」
ワールドブレイカー「」ガッキーンッ
ブワアアアアッ
女「きゃあああああぁぁっ!!!!!」
男「ポージングだけで、な、なんてエネルギー! 校舎が圧倒されているぅ……!」ビリビリ
ワイ「ふぅー……聞こえるか、お前達」
女「ワイくんの声!」
先生「ワイ君! これは一体!? そしてあなたは……」
ワイ「答えよう。こいつは、ワイの憂さ晴らしのために存在する機体」
ワイ「ワールドブレイカー」
ワイ「ワイにした仕打ち、世界が後悔することになる」
委員長「仕打ちって……」
★
陽キャ「やべぇよワイの奴! 完全にさっきのこと根に持っちゃってるよ!」
委員長「だからといってやりすぎよ! なんとか落ち着きを取り戻させるしかないわ!」
美少女「今LINEで猫の画像とか送ってみるね! ──ダメ! あの子クラスLINEに入ってない!」
DQN「あんなので暴れられたらひとたまりもないぜぇ!? どうすりゃいい!? 考えろ! 考えるんだ!」
オタク「──先生のせいでござる」
先生「え……」
オタク「こうなってしまったのは先生が生徒の気持ちを理解せず、いたずらにプライドを傷つけたことが起因するでござる!」
オタク「ここは先生が自らを生贄とすることで丸く収めるのが最善! そうでござろう!?」
男「オタク、お前、何言って……」
先生「──確かにそうね」
女「せ、先生……?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます