020 取るに足らぬ相手


「……か」

 山本が口を開く。




 ……。




「なんだってタブレットを知っているんだ俺ぁ」

「……ヤマモト殿、クリスタルの影響であろう。およそ5年ぶりだが、やはり気持ちの良い感覚ではないな」

 マクドナルドが取り出した板状の物体。何故だかその名称が即座に分かった。


「うん、そうだね。そして楽しみだよ。フフフ」


 知力を導線にし、互いの言語情報を共有する効果を持つ〈神の遺物〉。

 山本、アンドレウ、そしてペルセウス……各々が不思議な感覚に包み込まれる。


「だけれども、やっぱり慣れないな。見たことも聞いた事も無いのに……不思議なもんだ」

 今まで知らなかった筈の固有名詞も、容易に思い浮かぶようになった。

 たが知識までは網羅されておらず、は分かったとしても、|どなのかは判らないままだ。


「マクドナルド中将の荷物がやたらコンパクトだと思っていたけれど、相応の役割を果たせるモノであるのでしょうね」

 ふんすと鼻息混じりに腕を組み、ペルセウスはタブレット端末について興味津々な様子を露わにする。


「仰る通り。これは便利ですよ、ペルセウス国王。さて、挨拶半ばで申し訳ありませんが、まずはお話を急がせて頂きましょう……先の戦艦をとらえた画像です」


「「「おおっ!」」」


 高精細な画像が端末画面上に表示される。紙のページをめくるよりも素早く操作でき、拡大縮小も思いのままだ。


「僕も操作して良いですか……?」

「ええ、どうぞ」

 三土を除き、皆が食い入るように見つめる。ペルセウスに至ってはキラキラと目を輝かせており、さながら冒険心あふれる少年のような表情だ。


「……ふんふん、これがスワイプ操作ってやつだね。そしてこうすればマルチタスク――」

 頭の中にあると、指先の動作を見事に連携させるペルセウス。

 繰り返すがは網羅されない。にも関わらず、彼は誰に教わる事もなく、瞬く間にタブレットの操作をマスターしてしまった。


「……なんだか、ヘルメスを見ているようだ」

「同感だ、三土海将補……。彼の理解力は人類の域を超えているように思える」


 つい先日、自分達の秘匿通信を暴き、暗号化の偽装までやってのけたヘルメスを彷彿とさせる飲み込みの速さだ。

 三土とマクドナルドは目を丸くするばかりである。


「フフ、僕は色々と頭の中の知識を組み合わせるのが得意なんですよ。外国語はさっぱり苦手ですけれど」

 さながら現代人のように慣れた手つきでタブレットを使いこなしながら、ペルセウスはやや苦笑い混じりに口を開く。


「――これは、弾道の分析結果? ……へえ、こっちには迎撃に使用できそうな兵器一覧を抜き出してあるんだね」

「ん、ん? そのフォルダにはパスワードが掛かっていたはず……」


「そうだね、掛かっていたね。なんだか頭の中にある単語と数列を組み合わせたら入れました」

「そうですか」

 なるべく情報は小出しにしたかったのだが、半ば諦めたかのような表情を浮かべるマクドナルド。彼の前では隠し事も意味を成さないのかもしれない。

 今回持ち寄った情報は艦隊の基本性能スペックに関するモノのみであり、重要機密までは含まれていないのが幸いであった。


「ううむ……もはや脅威的。軍事機密の取り扱いは慎重にしたほうが良さそうだね」

「大将殿、それをこの場で言いますか」

 白々しく口を開く山本へ、同じく白々しい口調でツッコミを入れるマクドナルド。

 ダナエ王国は今後の主要拠点としての最有力候補であるし、ある程度の戦闘力スペックを共有しておいたほうが良い場合もあるだろう。この場においては割り切って振る舞う事にした。


「どれ、私も見せてもらいましょう。……この砲弾……奇妙だな。分裂しているのでしょうか?」

「それに色が判別できないが、独特の光沢があるね……」

 アンドレウがタブレットを覗き込み、ペルセウスと共に議論を始めた。


「ペルセウス王、我らの知識で足りますか? 王宮の技師を呼べませんかね?」

 山本も口を開く。

 自分達の知識だけでは埒が明かない。現地異世界の専門家が居れば、分析も捗るだろうと考えた。


「そうですねえ……。僕の見解ではアダマンタイトのようだけれど、どういう仕組みで動かしているのかは解らないですね。障壁の保守をしている担当者をすぐに連れて来ましょう。魔導技術に詳しい技師が大勢居る」

 ペルセウスはそう言い残し、颯爽と自ら応接間を飛び出して行ってしまった。


「……」

「ううむ、無鉄砲というか、破天荒というか……」


 静けさが場を包み込む。ペルセウスはバイタリティ溢れる国王だ。何にでも率先して行動を取る姿は一見すると立派だが、一国の王としてあまり行儀の良いものではない。

 直属の配下の者達でさえ、しばしば呆れ気味になる事がある。


「お茶でも淹れましょうかな。フフ、クレタ地方の緑茶があります故」

 アンドレウは慣れたものだ。静寂に包み込まれる中で口を開き、皆の緊張を解くように茶を勧める。


「おお、アンドレウ。気配りに感謝するよ。頂こう」

 多少なり喉が渇いていたのは事実。山本は快くお茶を頂くことにした。




「はは、慣れたものだね」

 アンドレウの茶の淹れ方は中々に洗練されている。日本茶を淹れる時の手つきだ。

 騎士として重んじて来た礼儀作法の一環……というよりは、2度のクリスタルの影響で日本人の感覚が染み付いたという方が当てはまる気がする。

 傍で見ている三土も感心の眼差しを向けながら、不思議な異世界の現象について思いを巡らすのだった。




「茶菓子もありますぞ」


 ペルセウスが戻るまでのひととき、面々は茶と共に談笑しながら過ごす。


「山本辺境伯、なかなかよく食べますな――」






「――やあ、お待たせ」

 小一時間ほど経過し、ペルセウスが応接間へ戻って来た。傍には魔導技師用のローブを纏った小柄な少女がおり、どうやら彼女が王国屈指の魔導学者であるらしい。


「国王陛下、お待ちしておりましたぞ」

「ごめんよ。技師は沢山居たのだけど、やはり彼女じゃなきゃいけないと思ってね。とびきり優秀なんだ」


「……きゅう、宮廷魔導士のイリナと申します」

 硬い表情のまま軽くお辞儀をし、時折上目遣いで各々に視線を合わせるイリナ。スラブ系だろうか、美しい顔立ちをしている。

 あどけない少女のようであるが、彼女が最も優秀な技師だとペルセウスは言う。


「おやおや……かわいらしいお嬢さんだ。緊張してらっしゃるのかな?」

 終始視線が泳ぎ緊張している様子のイリナへ、三土が優しい口調で話しかける。同じ年頃くらいの孫がおり、さぞや可愛らしく見えているのだろう。


「は、はい。……私の日本語、通じていますか?」

「むむ、そういえば日本語かっ」

 クリスタルの影響も熟れ、言語の区別が認識出来るようになって来た。

 ほんの少し意識すると、やや訛りがあるものの、イリナが話しているのは紛れもない日本語である事が分かる。


「自力で覚えたのかね」

「はい……。複雑な言語です。習得に2ヶ月も掛かってしまいました。こんなに慣れないのは初めて……です」


「2ヶ月……!」

「ほう、大したものだ」

 現存する言語のなかでも、日本語は屈指の難易度を誇る事で有名だ。僅か2ヶ月でここまで流暢な受け答えが出来るというのは、脅威的な学習能力であると言ってもよい。

 肩を竦めて恥ずかしそうにするイリナを尻目に三土、山本が腕を組んで驚き、マクドナルドは目を丸くして感心する。


 ――すごく見られてる。

 目の前に居る年配の男性達に注目され、イリナは若干怖気付く。目尻が下がり、今にも涙を浮かべそうな表情だ。


「あ、あの。見てほしいものがあると聞いて来たんですが」


 ――うう、ペルセウス様。またいじわる……?

 ペルセウスは始終ニヤけているだけで助け舟を出してくれない。か細い声を振り絞ってイリナが話を切り出した。


「おお、そうだった。この船と砲弾の材質が分かるかね?」

 テーブルからタブレットを取り上げ、イリナへ画像を見せるマクドナルド。


「……! すごい、この板、見た事ない……あ、コホンっ。ええと、うん、これはアダマンタイト鉱石を術式で固定しているようです。弾道が曲がっていますね、誘導術式もあるみたい。かなり高度な……よほど優秀な魔導学者が居るようです。すごい技術」

 タブレットに興味を示しながらも、イリナは画像に写っている砲弾の分析を的確に行う。


「どのような術式かはわかるか?」

 アンドレウがイリナへ質問する。怖い顔だが、彼は顔馴染みである為イリナの顔色はあまり変化しない。


「ううん、仕組みについては分析が必要ですけど……。トリガー条件発動タイプの術式のようです。ある程度の飛距離、もしくは高度に達した時に炸裂するような……。それなら、いくつかの塊をくっつけるだけで良い。……アダマンタイトは加工が難しいですから、私ならそうしますね。一番手っ取り早い方法です」

 イリナの分析は的を得ている。アダマンタイトは砲弾として理想的なほど高質量を誇る素材だが、あまりにも硬い為加工の手間がかかり過ぎる。1つ1つ加工するより、ある程度の大きさを揃えてぶっ放したほうが遥かに効率がよいのだ。


「ですが……え、ええと」

「ん? 続けたまえ」


「ふ、ふええ……」

 皆、軍隊の頂点に立つ強面の屈強な男達だ。真剣な表情の彼らは威圧感凄まじく、ずいっと腕を組みながら自分を凝視している。イリナは再び泣きそうな面構えとなり、ペルセウスの片袖をつまんで肩を竦めてしまった。


「やれやれ。すみませんね、彼女は極度の人見知りでして……。どうぞ、方の力を抜いてお座りくださいませ」

 各自に着席を促すペルセウス。流石に話が進まないので、自ら進行役を買って出る事にした。


「お、おお、怖がらせてしまったか。す、すまんすまん……」

 本当に申し訳なさそうな表情を浮かべる三土。各々がソファへ座り、ついでに山本はひょいっと菓子をつまむ。


「あの……じゃあ、続けます。これは、かなりの質量弾になるので、撃ち出すためのエネルギーも膨大になるかと……。それに、この船体はミスリルで出来ているようです。軽くて非常に頑丈なのですが、この戦艦は紙のように薄い装甲しか備えていません。これじゃあ意味がない……」

「ふむ。航空機用のジュラルミンみたいな、アルミ合金に似たモノなのかもな」

 顎をつまみながら、三土がポロリと呟く。


「アルミ……? よくわからないけれど、皆さんが思い浮かべているもので合っているかもしれません。人類が触れやすい素材なので、異世界にも似たような物質は多いようですし」

 聞き慣れない単語に、一瞬だけキョトンとするイリナ。首を傾げ、かわいらしい小動物のような印象も見受けられる。これには三土は特にそうだが、この場に居る怖い顔のオジサン達は心が洗われるように和やかな気分へ浸るのだった。


「……この巨体をこんなに薄いミスリルで構築するのは無謀……。きっと船体の至るところに術式を組み込み、骨組みを無理やりつなぎ合わせるくらいじゃないと、形状を維持できない。うう〜ん、でも、でも……。それにも余計にエネルギーが要る……いみ解んない」

 自分の頭の中にある知識と画像から得た情報を照らし合わせ、考えながら解説を続けるイリナ。分析を進める程にこの魔導戦艦の構造がいかに非合理的かが把握できてしまう為、時折理解に苦しみながら口を開いている。


「そして……アダマンタイト砲弾射出のためのエネルギー源……。あの弾速を実現するには、膨大な魔鉱石を圧縮しなければ無理。でも、とんでもない質量になるから……沈まないためにかなりの魔力を放出し続けて浮力を維持しないといけない。……それとは別に推進させるためのエネルギーも」


「うーん、なんだか難しいんだが」

「奇遇だな。私も同じ事を感じていたよ、三土海将補」


 クリスタルの恩恵により、固有名詞に関しては違和感を覚えることは無くなった。しかし、魔導技術に関する知識が無いためなかなか理解が追い付かない。


「つまり、どういう事かね。コイツは沈むのか?」

 ハープーンにより大破しつつも沈まなかった船。どのような仕組みで浮いているのかが謎であった。


コアとなる魔導回路を完全に破壊しないと撃沈は無理かも……。そうしなければ、乗組員が全員死んじゃっても、船は生き残りそう。でも、こんな船を3隻も造るなんて、国中の魔鉱石を掘り起こしても難しいんじゃないでしょうか……」


「フム、すると、ナール連邦はこれ以上の戦艦建造が難しいという訳であるな」

「うんうん、アンドレウの言う通りかもしれない。連中は意地になりやすい。圧倒的砲撃力を重視するあまり、防御力と機動力を捨ててでも完成させたかったのでしょうね」


「なるほど。それで仕方なく帆船集団と行動を共にしているという訳か」


 戦艦を生み出せるのに帆船を組み合わせる理由が謎だったが、合点がいった。ナール連邦の連中が急ぎ焦ったというのも一理あるだろうが、彼らが思い描く戦艦のコンセプトそのものが破綻しているのだ。

 3隻の魔導戦艦さえ航行不能にしてしまえば、残りの帆船集団は脅威では無い。


「ふむ。それに帆船は帆さえ破壊すれば動けまい。連中の人的被害も抑えつつ、敵を無力化できそうですな」

「そうだね、三土海将補。この場で編成も決めてしまおう」


「――おい、簡単そうに言うもんだね。そりゃあ殺さないほうが良いに決まっているが……。まあ、君らの兵器ならきっと可能なのだろうね。いや失敬。どんなモノか、今一度お手並み拝見とさせて頂くよ……」

 仮に大和で向かった場合、自身の有効射程まで近づく前に魔導戦艦の砲撃で大打撃を受ける事になってしまう。厳しい戦いになるだろう。

 それに比べ、彼らは超音速の航空兵器を運用し、そこから精密な爆撃も実施できる。根本的に戦い方の次元が違うのだ。本気で臨めば、一方的な蹂躙とも言える戦況となるだろう。


「しかし……ハープーンのような兵器を帆船に使ったら、連中のほとんどが死傷するのではないか?」

「ご安心を。帆船にハープーンは使いません。編成は……そうですね、我が艦隊のタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦を1隻と、もう1隻のミサイル駆逐艦で充分でしょう。燃料も節約したいのでね。良いかな? 三土海将補」


「そうですな……。しかし、攻撃任務ですか。うーん――」

「――自衛隊の立場はよく分かるとも。今後は対処をお願いする事もあるだろうが、今回は即応性が必要だ。こちらのアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦を使おう。その後の運用はまた協議しようじゃないか」


「……すみませんな、マクドナルド中将。では、我々は万が一に備え、陸上での領民の退避および保護体制の構築、およびミサイル護衛艦による後方支援の準備を進めておきます」

 マクドナルドと三土の間で段取りが進む。そして、彼らの言っている事は理解できるのだが、どうにも腑に落ちない点が山本にはあった。


「――待て、待て。やっぱり口を出させてもらう。そりゃあ君らが凄まじい兵力を有しているというのは把握している。しかしいくら温存といえど、たった2隻であの数を撃滅するのか? ホーネットのような航空兵器を使わずに? 大和のような防御力があれば別だろうが、君らの艦は装甲が無いじゃないか。流石に無謀と言わざるを得ないのだがね」


「そうですな、あのアダマンタイト弾は多少厄介かもしれません。航空機ならともかく、船舶での回避は難しいでしょう。射程距離は70キロメートルに達するというのが我々の公算です。しかも、全てが有効射程でね」

 射程70キロメートルの自動誘導砲弾は脅威だ。破壊力も大きく、当たれば一撃で沈んでしまうのは確実である。


 仮に、史上最強の防御力を誇る大和が挑んだとしても勝ち目は無い。主砲の射程距離が約42キロメートルしかなく、砲撃可能な位置へ到達するまでに大きなダメージを受けてしまうからだ。

 それなのに、防御力が皆無の艦艇で砲撃戦に挑むというのだろうか。山本にとって、マクドナルドが提言した作戦は無謀であるとしか思えなかった。

 仮に敵の射程外から叩くとすれば、地平線の彼方にある敵艦まで届く砲弾を使い、しかも命中させるといった神業にも等しい芸当を成し遂げなければならないだろう。


「おっと、も用意しておきましょう」

 続け様にマクドナルドが口を開く。早期警戒機E-2〈ホークアイ〉も本作戦へ加わえるとのこと。


「……ふん。色々と自慢したいようにも見えるぞ、マクドナルド中将。よろしい、目ん玉ひん剥いて見届けてやろうじゃないか。君たちの作戦をね」

 山本は早々に押し黙り、そしてほんの少し笑みを浮かべてマクドナルドへ言い放った。

 優れた通信技術を持つ彼らだ。きっと航空機の視野と連動させた攻撃が可能なのだろう。

 そういえば、大和も長距離射撃の弾着確認用に偵察機を使用していたのを思い出す。80年後も似たような事をするのだなと、若干の親しみも込み上げてくるのだった。


「よしっ! では、早速クレタ港へ戻り、出撃致しましょう。……ペルセウス国王、最後に確認させて頂きます。我々は出撃し、ナール連邦の艦隊を撃滅します。よろしいですか?」

 マクドナルドの最終確認。

 所属を持たない演習艦隊が攻撃を実施するのだ。仮にナール連邦から報復を受けるとなった際、その矛先は、彼らに拠点を提供しているダナエ王国へ降りかかる事になるだろう。


 とはいえ、他に選択肢も無い。便宜上として、国王の言質を取っておきたかったのだ。


「……うん。よろしく頼みます。この場を以って、ダナエ王国は正式にあなた方の受け入れを表明します。居住地を保証し、食料供給などの協力も惜しまないと約束しましょう」

 立ち上がり、マクドナルドへ右手を差し出しながらキリッとした表情で受け応えるペルセウス。マクドナルドもそれに応え、互いにがっしりと握手を交わした。


 山本、三土もソファから立ち上がり、マクドナルドに続いてペルセウスと握手を交わす。イリナは半歩ほどペルセウスの影に隠れ、三土達へ向けて軽くペコリと頭を下げている。


「また……」


「はは、また会いましょうな、お嬢さん」

 少し屈み、三土はポンとイリナの頭へ手をやる。イリナは嫌がる様子もなく、嬉しそうに顔を赤らめて上目遣いで三土を見つめていた。


「では、直ちに行動を開始します。それでは」

「はい、良い知らせを期待しておりますよ――」

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