EP17.「突然の轟音」

カイン「………、みんなに任せちゃったけど、本当に大丈夫なのだろうか……。」


カイン「なんか、不安だな……。」


ジョンソン「……お! カインが椅子に座って村長や村の者たちを心配しているな! と俺は部屋の中に居るカインを見てそう言った!!」


カイン「あ、ジョンソン……。いや、心配というか………不安になってきたんだ。」


カイン「村のみんなだけでゴブリンの群れと戦うなんて……無茶はしないといいんだけど………。」


ワルオ「まー大丈夫だろ、あの村長の顔を見りゃ分かる。オレ様はカインを宥めてやるぜ。」


カイン「顔って……どんな顔してたんだよ?」


ワルオ「カインに問われたから答えてやる、村長は…………そうだ、"ナマズ"みてぇな顔してたぞ。」


カイン「どういう顔!? ていうかソレただの悪口だろ!?」


ジョンソン「あり得ないと言わんばかりにカインがワルオにツッコミを入れたぞ!」



ズグオァーーーンッ!!



カイン「っ!!? な……なんだこの音はっ!?」


サリー「村の入り口の方から聞こえてきたわね。」


ジョンソン「!! 先程の轟音を聞いたサリーが指差す方には窓があるぞっ!! と俺はワルオとカインに知らせる!!」


カイン「……くっ!! これは……!!」


ワルオ「カインが窓を覗き込んだぞ。………! も、もしかして、あいつらはっ!!」


ジョンソン「なんだなんだッ! 何があるんだッ!! と俺はカインとワルオが見る窓の外の景色を確認してみるぞッ!!」


ジョンソン「……って、な、何ィーーーッ!? 俺は手をあげて驚いたッ!!」


サリー「窓の向こうの村の入り口……、誰か倒れてるけどあれってイブブ村長よね? なんかゴブリン達にやられてない?」


カイン「そ………村長ぉぉーーーーーッ!!!」


ダダダダダダダッ!!


ワルオ「!! おい! どこ行く気だカイン!! オレ様は腕を掴んで引き留めた!!」


カイン「くそ! 離すんだ!! 僕があいつらを倒してやる!!」


ガチャッ!! バタンッ!!


ワルオ「!! 腕を振り払われた!? しかもカインがその後すぐに扉を開けこの部屋から出て一人で外へ行きやがったぞ!!」


ジョンソン「うおおッ!! カインーッ!! お前だけでゴブリンと戦うというのかーッ!! と俺はカインの行動を無謀だと嘆くッ!!」


サリー「全く……やれやれね、………思わずため息が出ちゃったけど……行くわよ二人共。」


ジョンソン「おうッ! カインを追いかけるぞーッ!! と俺達三人は部屋の扉を開け外へ行きゴブリンと戦おうとするカインを助けに向かうぜッ!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る