EP16.「村長の決意」
サリー「……あら? 何か遠くからデカいのが近付いてきてるわよ?」
ジョンソン「何だって!? おお本当だ! 村のシンボルの鐘楼より向こうにある森へと続く獣道から大勢の魔物と思しき黒い影がこちらへ向かって来ているぞッ!!」
カイン「えっ!? それは大変だ! 早くなんとか
しないと村が危ない!!」
ワルオ「おいおい、待て待て。それより先にその事を村長へ話した方が良いんじゃねぇのか? と焦るカインにアドバイスしておくぜ。」
カイン「たしかにそうかもしれない、わかった。じいさーん!!」
イブブ「おお、なんじゃ? まだ何かわしに頼みがあるんかいの?」
カイン「いや、そうじゃない! この村に魔物が押し寄せてきてるんだよ!!」
イブブ「なんと!? それは一大事じゃぞ! 急いでお前さんらと村の若いもんで協力して……、と、そうじゃった、カイン、お前が戻ってきているのは皆には内緒であったな……。」
カイン「そ、村長……。」
イブブ「よし、ならばここはわしらに任せるのじゃ! 村長のわしらで力を合わせてモンスターなんぞ撃退してやるぞい!!」
ジョンソン「!? 本気か村長! と俺はイブブさんに真意を問うぜ!!」
カイン「じいさん!? 大丈夫なのか!? 僕も戦うよ!」
イブブ「いや、カイン、そしてお前さん方……、一先ずわしの家に入っておれ。わしら村の者たちだけで魔物共を退治してやるんじゃ。」
カイン「じ、じいさん……、わかった。だが死なないでくれよ!」
イブブ「当たり前だぞい。わしは不老不死じゃからな。ふぉっふぉっふぉ。」
カイン「ふ、不老不死ってのは初めて聞いたけど、とにかく! 任せた村長!」
ジョンソン「お、カインがイブブと話し終えた後 俺が出た家屋へ入っていったようだな!! よし、ワルオ、サリー! 俺たちもカインについて行くぞ!! と俺はワルオとサリーにそう指示した!!」
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