EP15.「カインと村長」
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イブブ「どうじゃ? 勇者の方。 ここがディベル村だぞい。」
ジョンソン「ほぉ! そうか! ディベル村! ……ん? なるほど、あの中央部にある金色の鐘が村のシンボル的なものなんだな! と俺は俺が起きたベッドのあった住宅より目の前の開けた場所にある鐘楼を目にしてそう理解したぞ!」
ガチャリ! ザッザッザッ!
ジョンソン「っと、ん? おー! お前たち! どうやら無事なようだな!! と俺は木造の家屋から出てきたワルオとサリー、そしてカインを見て喜びの言葉を口にしたぜ!!」
ワルオ「ああ、ジョンソン。お前も大丈夫そうだなァ?」
ジョンソン「おう! 俺はこの通りピンピンしてるぜ! とワルオに自分の快調をアピールするッ!!」
サリー「……ところで、ここはディベル村よね? イブブって人がワルオにそう言っていたらしいけど……?」
イブブ「そうじゃ、お前さんらが村の近くに仕掛けた罠に引っ掛かっておったからここまで連れてきたんじゃよ。」
サリー「へぇーなるほどね、とイブブというお爺さんの話した事を理解したわ。」
カイン「じ、じいさん……、僕またこの村に戻ってきてしまったよ。」
ジョンソン「な、何という事だ! 珍しくカインがしょんぼりとした様子でイブブさんを見つめて言ったぞ!」
イブブ「……おおカインか。何 そんな顔をするでないぞ。勇者の試練には合格したんじゃろう?」
カイン「あ、うん……そうなんだけど……。僕 王都サイファスに出発するときに村の皆に言ったよね?」
カイン「"立派な勇者"になって帰ってくると。」
カイン「それなのにこんなに早く戻ってきただなんて知られると、僕 恥ずかしくて皆に顔向けできないんだよ……。」
イブブ「ふむ、そうか……。」
カイン「だから……頼むよ、僕が村に来てるって事は誰にも伝えないでくれ!」
ジョンソン「なーんかさっきから少しギャグ成分が足りないような……いや、気のせいだな! うん! とカインとイブブさんから離れてちょっと個人的に気になったことを口にする!」
イブブ「………、よし任せるのじゃカイン。村の者には家の中に引き篭もりの如く閉じこもっておるように言っておくぞよ。」
カイン「ご、ごめん村長! そして引き篭もりとか言われてる村の皆! けどありがとう!」
ジョンソン「カインがイブブさんに頭を下げながら感謝の言葉を話したようだな!」
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