EP18.「コブゴブリン」
ダッダッダッダッダッ!!
カイン「はぁっ! はぁっ! はぁっ! ………、!!! み、皆……倒れてる……っ!!」
カイン「………っく!! はっ!? そ、村長っ!!」
イブブ「んおぉ………、カ、カインか……一体なぜここへ来たのじゃ……?」
カイン「決まってるだろう! あなたを助ける為だ!! 今ここへ僕が来なければ、あなたはこのまま一人で魔物たちと戦うつもりだろうから!!」
カイン「この"ディベル村"の村長を……みすみす死なすわけにはいかない!!」
チャキン!!
イブブ「カイン……!? な……、よすのじゃ! お前では勝てん! だからその魔物と戦う為に抜いた剣を鞘に納めて、大人しくこの場所からスタコラサッサと逃げなさーい!!」
カイン「僕は……、僕は誰に何と言われようとも、どんな魔物に阻まれようとも、あと、どれだけ突っ込みたくなるような台詞を聞いても……、絶対にやり遂げてみせると決めた自分の目的を、諦めないっ!!!」
イブブ「カ、カイン………っ、お主………!!」
???「ウウウォォォォアアアッ!!!」
カイン「っ!? お前は……!!」
???「アァウェアァ……、ニン………ゲン………。」
カイン「なっ!? こ、コイツ……喋るぞ……!?」
コブゴブリン「キケ……、オデノナハ………、………"コブゴブリン"!!」
コブゴブリン「アタマノウエトアゴノシタノ……オオキナ"コブ"ガトレードマークダ………!!」
カイン「いやなんなんだお前ら!? 何!? 最近変な名前のモンスターって流行ってんのぉ!?」
ドガァーーーンッ!!
カイン「!!? こ、今度は何だ!?」
ジョンソン「とおぉぉォォォォォォォォーーーーー!!!」
ワルオ「ハハハハハッハァーーー!!!」
スタァンッ!!
サリー「………やれやれ全く、わたしの高火力の炎魔法が無ければなんとも地味な登場だったわよ、あなたたち」
カイン「ジ、ジョンソン!? それに……、ワルオ、サリー!!」
ジョンソン「ふぅぅーー! 決まったぞ!! とオレは自分の登場シーンの仕上がりに満足そうにウンウンと頷きながらゆっくりと姿勢を整える!!」
ワルオ「ああ! こんなにカッコよくこの俺様のご登場が演出できたのは、俺様達の忠実なシモベ・サリーとカインのお陰だなァ!!」
カイン「部下じゃねーから!? 僕は君たちの旅の"仲間"だよ!!」
サリー「………。わたしを勝手にあんたの部下にしないでくれるかしら? ……はあ、せっかく今回用意した"6000本"のマッチのうち半分もコイツらの登場用に使用するハメになったじゃないの」
カイン「ろ、"6000本"っ!!? ものすんごい数用意したな!?」
ジョンソン「まあ積もる話は後だ………それよりもォ………あのゴブリンを何とかするんだぞ!! とカインとイブブの近くのゴブリンの群れを見てカインたちに俺は応戦するよう呼びかけた!!」
ジョンソン「うぉっし! そしてオレは人差し指でゴブリン共を指差して……やるぞお前たちィィィィーーーッ!!」
ジョンソン「……と! ゴブリンとオレたちとの戦闘開始の合図を出したァ!! 行くぞォォ!!」
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