第16話「昂大は気持ち悪い?」

「ツンデレ」それは素直になれずツンとした態度をとってしまう可愛らしい感情。昂大はツンデレと言うより「レイデレ」と呼んだ方がいいだろう。彼は常に冷静であるが故に、思考崩壊したデレ状態の破壊力はとてつもない。時は深夜零時この時間帯は何も考えることの出来ない特別な時間だ。

「ねぇ、昂大。続きをやりましょう。チャイムが鳴って最後までやれなかったから。」

一花が昂大の部屋に入ってきた。

「一花。だーいすき。」

「ど、どうしたの?」

昂大はいきなり一花に抱きついた。普段なら抵抗する昂大がこのデレ具合。そう、一花はあえてこの時間帯を選んだのである。姉情報の昂大が思考崩壊するこの時間帯を。

「一花好きだ。ずっと俺の傍にいてくれ。」

「ありがとう。」

《遥さんの言った通り素直になった。》

「一花。」

2人は舌を絡ませた。昂大は一花のボタンを1つずつ外し、パジャマを脱がせ、下着だけの姿にした。

「ほわわわわ。」

こっそり覗いていた姉たちは昂大のデレ具合に驚きを隠せなかった。

「ウチらの時はあんなにデレてなかったぞ。」

「あそこまでいくと引くわね。」

「あぁ。気持ち悪いな。」

昂大は月の光で、一花が恥ずかしそうにしているのが分かった。

「恥ずかしいの?すごく濡れてる。」

昂大が下着の上からくっきりでている線に沿って撫でた。

「ひゃう。そんなエッチなことするんだ。そっちもこんなに固くしちゃって。苦しい?」

《AVの撮影か。》

姉たちは心の中でツッコんだ。

「ぜーんぜん。一花やろ?」

昂大は上目遣いでお願いする。

《はーい。キャラ崩壊しましたー。》

「ゴムをつけましょうね。」

「はーい。つけまーす。」

《ヤバいわ。こんな昂大初めて見た。可愛い。可愛すぎる。園児かって思うぐらい可愛すぎる。》

昂大は一花のブラを外し、揉み始めた。

「アッ。どう?気持ちいい?小さいけどもっと揉む?」

「うん。すごく気持ちいいよ。大福みたい。」

《2人のエッチは見れたけど、こんな気持ち悪い昂大は見たくなかった。》

姉たちは複雑な心境だった。

「何してるんですか?」

有希子が後ろから声をかけた。

「ひゃう。なんだ有希子か。今いい所なんだ。」

「いい所?」

有希子は覗くと目に映る光景が信じられなかった。

「あれが昂大のデレ?てか、一花なんで裸なの?」

「あれが昂大のデレ最終形態だ。」

姉は有希子が引くんじゃないかと心配になった。

「可愛い。可愛すぎる。いいな、いいな。羨ましい。」

《なんでだよ。》

4人に見られていることも知らずに2人は激しくやっていた。

「一花。」

夕日の時とは違う絶妙に照らされた一花の裸体に昂大は、

「やっぱ、綺麗だね。」

一花の勃った乳首を舐めた。

「ひゃう。」

《AV道理にやっている。次はアレかな?》

《AV道理だ。次はアレをする気ね。》

《羨ましい。》

「一花。」

「何?」

「だーいすき。」

「私もよ。」

そう言うと再びやりだした。

《獣か。》

《これで6回目よ。眠いわね。》

昂大は無意識のまま最後までやった。一花は10回になると意識が朦朧としだした。時計を見ると気づけば2時を回ってた。

2人はまた明日と言い、一緒のベットで寝た。

朝日が登り、時計が6時を指すと、

「なんで一花がいるんだ!?」

昂大は困惑した。

「何でって、昨日あんなにしたのに?」

一花がクスクスと微笑んだ。

「俺が何をしたって言うんだ?」

「たくさんエッチしたのよ。」

「えー。」

昂大の悲鳴で家族全員、起きたとか起きなかったとか。

第16話「昂大は気持ち悪い?」~完~

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