第7話「部活動登録」
「部活動」それは生徒たちが己個人の能力を発揮できる場所でもあり、部活動を通して恋が芽ばえることもある。
「2人は部活動どこにするの?」
「まだ決めてないな。そっちは?」
「私も決めてないの。」
「ウチは茶道部やな。」
「え?」
「なん·····だと。」
「なんやその反応は。ウチが茶道したってええやないか。」
「あ、うん。そうだね。」
「そうね。」
「せやけど意外やな。何か迷ってんのか。」
「あぁ。」
「まさかブシドー部やないやろな。」
「バンド部か吹奏楽部かで迷ってるんだ。」
「バンドと吹奏楽何が違うん?」
「そうね楽器の数の違いと人数かしら。」
「ふーん。で、有希子は?」
「私もその二択で迷ってたの。」
「仮にバンドやったら何したいん?リコーダー?」
「そこの2人。」
先生が近寄ってきた。
「君たちにはお悩み事解決部をしてもらう。これに拒否権はないと思え。」
「なんや?その部活。」
「例えば彼女と上手くいく秘訣を教えてという相談を受けるとするだろ。その相談を受けたら、努力しましょう。って返す部活だ。頑張りたまえ。」
そう言うと教壇へと戻って行った。
「では皆さん。次に生徒会を決めます。誰が立候補する人手を挙げて。」
誰も手を挙げなかった。
「はい!ウチは生徒会長に昂大。副会長に有希子を推薦するで。」
「ちょ。」
「おい。」
「では北野さんに書記を推薦します。」
そう言って手を上げる人がいた。その手に注目がいった。
「なんでや。って、アンタは白咲一花やないか。」
彼女の名前を聞くと周りはざわつき始めた。
「あら?七海じゃない。久しぶりね。相変わらず関西人ぶってるのね。」
彼女の名前は
「あ、そのえっと·····。元からやで。です。」
《なっ。あの七海の関西弁がおかしくなってきてる。》
「それと昂大君と有希子ちゃん。久しぶりね。覚えいてるかしら?」
「なんや2人は知り合いやったん?です。」
「知り合いと言うより私が初めてインタビューをした時の相手ね。」
「で、結局生徒会長は藤堂昂大。副会長は雪村有希子。書記は北野七海。って事でいいんだな。」
「では私は会計を務めます。」
「大丈夫なのか?女優業が大変だろうに。」
「しばらくの間休業すると事務所には言ってるので大丈夫ですよ。よろしくね昂大君。」
「あぁ。よろしく。」
《強敵出現ね。》
《お!何か知らんけど有希子やる気だしてるやん。ま、一花の事務所は恋愛OKやから相手になったら勝ち目ないで。》
「それじゃ手続きしてくるわ。」
そう言うと教室を出ていった。
「なぁ、あんな決め方でえかったん?です。」
「さあ?」
「なぁ一花。校長の歌耐えられたん?です。」
「私は女優よ。と言いたいところなのだけれど皆と同様気絶したわ。」
「あの二人が異常なだけや。」
「そういうものかしら?」
「まぁその内慣れるやろ。せやけど大丈夫なんか?女優休業して。」
「あら?心配してくれるの?」
「当たり前やろ。」
「それは愛の告白かしら?」
「そんなわけあるか!」
「冗談よ。」
そう言うと一花は席に戻った。
「2人はどんな関係なの?」
「俗に言う幼なじみやな。」
「そうなんだ。」
先生が走って戻ってきた。
「生徒会は君たちで決まった。では早速来てもらおう。」
第7話「部活動登録」~完~
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