第2.5話 絵名の初めて(レズセックスシーン)

 いただきまぁす。この言葉でまふゆにスイッチが入った。多分もう止められないと思う。

「絵名。うつ伏せになって」

気持ちよくなりたかった私はその言葉に従った。その時うなじに何が触れた。ザラザラしていた。多分舌だろう。一番最初に来た感情が気持ち悪いじゃなく気持ちいいだった。

「あっ……まふゆ。何してん、の?そこ、汚いよ?」

「絵名のは汚くないよ。それに気持ちよさそうじゃん。もっと続けていい?」

へぇ。まふゆもそんなこと言うんだ。意外だ。

「……もう好きにして。あんたが決めてよ。私は気持ちよくなりたいだけなんだから」

何正直なこと言ってるんだ。恥ずかしい。

「いいんだね。本当にやって」

うんという代わりに目をつぶった。まふゆは喉を鳴らし、うなじを舐めてきた。舐められる度に腰が撥ねる。いやらしい吐息と声も一緒に出る。想像の10倍気持ちよかった。耳が性感帯は知っていたが、首まで性感帯だとは知らなかった。特にうなじだなんて。というかまふゆの性癖はうなじなの?驚き。もっと他のところだと思っていた。そんなこと考えてる時ブチッと嫌な音がした。

「痛っ……。まふゆ、何したの?」

「うなじを噛んだ」

「はぁ?何してんの?」

「血、出てきたから舐めないと」

「ちょっ、まふ…んっ」

やっぱ優等生はこういう時も頭を使うようだ。まふゆはうなじを舐めるのを私が嫌がると思い噛んで血を出したらしい。そうすれば合法的に舐められるからだ。あぁ。どんどんまふゆのものになっていく。動かないでと言いながら腕を掴んできた。抵抗できるわけないじゃん。バーカ。すごく気持ちいいのに逃げる人がどこにいるのか。シーツを掴み、声を出さないように我慢する。枕はふーふーと荒い呼吸をするたびに出る唾液のせいで湿っていた。チューチューと赤ちゃんがミルクを飲むみたいな音が聞こえる。遠くで鳴っているように聞こえた。頭の中は快楽とまふゆの匂いで包み込まれていた。ぱたっとまふゆの動きが止まった。血が止まったのか?あーあ。血、止まっちゃった。と言いながら仰向けにしてきた。今の顔は絶対見られたくなかった。きっとぐちゃぐちゃだ。まふゆは肩や首筋を噛んできた。痛いけど気持ちいい。変な感じだった。気が済んだのかまふゆは私の下の方に手を持ってきた。

「絵名。触っていいよね?だってもう、ぐっしょり濡らしてるんじゃない?」

「うるさいわね。そんなこと声に出して言わないでよ」

「言葉責めされると興奮するの?」

「……っ。あんた後で覚えときなさいよ。絶対殴ってやる」

「きっと忘れてるよ」

「うっざ」

まふゆの長くて細い指が私の性器をなぞった。まふゆは私の顔を見ていた。反応を疑っているらしい。じゃあ、反応しなければいいのか。私は耐えることにした。

「絵名。感じてるなら正直に声出した方がいいと思うよ」

といい私の性器を布ごしからなぞる。少し指を入れたり。クリトリスを触ってきたりした。

「絵名。本当にいいの?声出さなくて」

「そんなのどうでもいいから早く触って。ばか」

「もう、耐えられないから脱がすよ」

そう言ってまふゆは私の下着を無理矢理脱がしてきた。

「絵名。すごいトロトロしてる」

もう好きにしてよ。私は気持ちよくなりたいの。まふゆで感じたいだけなのに。いちいちそんなこと聞いてこなくていいじゃん。返事はしなかった。いいと思ったまふゆは私の性器を舐めた。クンニというやつだ。やばい。今までにない快楽だった。

「あ……。んっ、ちょ……これ、や、ばいぃ!?」

無理矢理舌を入れて中を器用にかき混ぜてきた。舌が動くたびになる音なのか、それとも私の中をかき混ざす音なのかわからなかったが、いやらしい音が部屋に響いていた。

「ま、ふゆ……。もう無理。イキそう……。あっ、ちょそんな、激しく……」

耐えきれなくなって声を出すことにした。クチュクチュといういやらしい音と私の喘ぎ声が部屋を包み込んでいた。

「まふ……んっ。キ、キスしよ?」

「……どうやって刺激すればいいの?」

「もう、やばいから……キスすればイク……かも///」

とねだりキスした。本当、まふゆの舌の動かし方うますぎ。

「あ、イク……。んっ、はぁっ……!!」

イク瞬間ぎゅっとまふゆにしがみついた。はぁ、はぁと荒い息を上げ、唾液でまふゆの肩を濡らしていた。

「絵名。そんなことするんだね」

「……っるさい///」

「絵名。指入れていい?」

「いちいちそんなこと聞かないで。早くして」

ヌププとまふゆの指が入った。細くて長い指が。私はこれを待っていた。いいっ……と声を上げまふゆとキスする。もうキスするのは十八番だった。

「絵名。ここ好きでしょ?」

「そこ……だめぇっ///あ、ちょ、本当に、やばい……!」

上の部分を指の第二関節ぐらいまで曲げ、カリカリっと刺激してきた。こんなの自分でした時でも分からなかったのに。もう、戻れない……!

「まふゆ……。まふゆも、んっ、こ、こういうことするの……?」

「この前奏でとヤった」

「はっ…えっ…そんなことするんだ。前からこういうの、んっ……はっ、興味あったの?///」

「一応。絵名、どうしたの?なんで泣いてるの?」

「え?んっ、し、知らないっ……///」

本当だ。泣いていた。気持ちよくて泣いたのか、奏でとヤってたことがショックだったのか。でも、今はそんなのどうでもいい。まふゆの指でイキたい。締め付けを強くしてみた。まふゆは少し困惑していたが無理矢理動かした。さっきより何倍も気持ちいい。

「あぁっ……それ、いいっ。もっともっと、まふゆが欲しいっ……あ、イク、イク、イキそう///」

「またイキそうなの?いいよ、絵名のイキ顔見せてよ」

といい一本だった指が二本になった。二本の指で上のところをカリカリされるのやばいぃっ……!

「まふゆ……イカせて……!」

「いいよ。イッちゃえ、絵名」

「んんっ……!……っはぁ。はぁ。はぁ///」

「いやらしい。潮吹くなんて。どうしてくれるの?私の服びしょびしょなんだけど?」

「そ、そんなこと言われたって……。イカせたのはまふゆじゃん」

「イクのはいいけど、潮吹かないようにするのは絵名がやんないと。悪い子にはお仕置きが必要だね」

「は?お仕置きって……はぁっ……!あっ、待って、んっ///」

「絵名。きゅぅってすごい締め付けてきたけどまたイったの?」

「しかたないでしょ。イったばっかなんだから」

「そんなの知らない。動かすよ」

「えっ、ちょっ……はぁっ。んぐっ」

あぁ。もう無理。何回イクんだろう私。まふゆ以外考えられなくなっちゃうっ……///

「お願いっ……止め、てっ……!イキっぱなしでや、やばいからぁっ!!」

「嫌だ。もっといやらしい顔見せてよ」

「そ、そんなぁっ……」

あぁ、そんなに刺激しないで。とうとう頭が真っ白になった。あれ?何しようとしたんだっけ……?

思い出した。まふゆと一緒にいたい。気持ちよくなりたい。離したくない。私はまふゆのペット。

「にゃあ……///」

「……!けど、あんまり猫っぽくないね」

「後で殴る……」

「またそう言って……んんっ!」

私はまふゆにキスした。驚いていたが目をつぶって舌を絡めてきた。まふゆも目がトロンとしていて頰を赤らめていた。こんな顔するんだ……

「あっ……待って、また、イクっ……!」

「はうっ……んっ。……はぁ、はぁ、はぁ///」

あれ?どんどん視界が暗くなっていく。まふゆの声もどんどん遠のいていく。

気づけば私は気絶していた。まふゆはそっと私に布をかけてひたいにキスして部屋を出ていった。

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