第7.5話 高校生になった玲奈
わたしは高校生になった。今日は入学式。
「おはようレイ! おんなじ高校で頑張っていこうね!」
「おはよう、なぎさ。またよろしくね!」
なぎさ、わたしがわたしじゃなくなってもそばにいてくれた数少ない友人の一人だ。事情も知ってるからとても信頼している。
由依は、違う高校に行ってしまった。今もメールでやりとりしている。
「レイ、どうしてまたその感じにしたの? またあんなことになるよ?」
なぎさは中学生の頃のことを言っているのだろうが
「大丈夫。あの頃よりは控えめに、友達になる人も考えてなるから」
「そっか。レイがそれでいいなら私はいいよ」
なぎさのこういうところが好きだ。心配しながらも私の意思を尊重してくれる。
私がなぎさとそんな話をした日から数日、私はある男の子と出会った。
その子は君影紘くんという。
紘くんは他の人たちとは違う感じがした。何かと言われればわからないが、私を私としては受け入れてくれる感じの何かだ。
予想通り紘くんは私が私を出しても対応は全然変わらなかった。
だが、ある日悩みを相談したら想像と違う答えが返ってきて、裏切られたと思ってしまった。
それから関わるのを少しやめようと思った。何かの間違いというか、紘くんの意思を聞かずに決めるのはいけないと思ったから。
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