現代 3

キラキラと、輝き、空を舞う純白の羽根が翼の白さと、柔らかさを、彷彿とさせる。


バサっと、音を立てて、両翼で隠れていた蓮が姿を現わすと、そこには、銀髪の長い髪と、青い瞳をした、蓮の姿があった。


俺はしばらく、別人のように変身した、蓮の姿に腰を抜かしていたものの、その、人間離れした美しさに、思わず、見惚れていた。


「 悠真。」


声はいつもの蓮と変わらない。


「 何か思い出せないか? 」


揶揄うかのように、俺の頬を手の平で蓮が触れる。


見惚れていた俺は、ハッと、我に返った。


「 れ、蓮!お、お、お前!」


「 ほん、本物のっっ!」


( 天使ーーーっっ!!!? )


「 !!…っっ… 。」


本物の天使らしき、姿をした、蓮を目の前にした俺は、続く言葉が出てこなく、急な展開に、頭の中がパニックっている。


それを見て、小気味良く微笑んでいる。蓮。


しばらくして、冷静さを取り戻した俺に、蓮は問い掛ける。


「 何か、思い出せないか? 」


「 何かって、何だよ? 」


「 …そうだな、」


「 例えば、…」


蓮が、何か、言いかけた時。


ドォーン!!


ガシャガシャガシャーッ!!


保健室の外側の窓ガラスが、衝撃音と共に崩れ落ちてきた。


「 な、なんだ!? 」



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