現代 2

「 てっ、て、天使ーー??」


( 天使ってどー言う、意味で、天使なんだぁー??? )


( マイ、スイート、ハニー??って意味だろうか?まさか!そんなはずは!)


( 男子高ならともかく、男女共学で、成績優秀な綺麗どころの女子や男子がわんさかいるなかで、しかも、この学校の首席なのに! )


( 俺とは、全く住む世界が違う、俺の得意なのは、剣道ぐらいで、頭は、パーだし、よく、この学校に入れたのか、両親だって驚いて、喜ぶくらいなのに! )


( もし、そーだったら??蓮は俺のことそー言う目で見てたのか??まさか、そんな!まさか、そんな!まさか? )


ビシッっ‼︎


「 痛っっー!!」


俺の額に、蓮の空手チョップが、炸裂した!


「 何か、良からぬ事考えているだろう? 」


ジーっと俺を訝しげな顔をして、眺めつつ椅子から、立ち上がった。


「 論より証拠だ。」


「えっ?証拠?」


( まさか、裸でも見せるのか???)


そう、俺が良からぬ事を考えていると、大きな音と共に、風が巻き上がり、俺は顔をしかめ、目を思いっきり閉じた。


しばらくして、目を開けると、そこには、大きな鳥の翼を背に背負った、いや、翼が生えた蓮が立っていた。


キラキラと、光っている、羽根が、鳥の翼とは、違うことを感じさせる。


「 れ、蓮…。 」


俺は、恥ずかしながら、腰を抜かしているようで、その場から、動けずにいると、蓮は、それを見透かしたように笑んでいた。


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