第4話 怒りと共に燃え盛る

はい、というわけで三日目ですけれども、相も変わらず燃え盛っております。凄いよねここまで来たら、根性とかそういうレベルじゃないよ。もう狂気の炎だよ。いいなぁその情熱ちょっちでいいから分けておくれ。このノブにお裾分けしておくれよ。ちきしょうめ。


今日はね、ひとつ実験をしてみようと思います。どういう実験かと言うと、あの掛け軸燃えるのかどうかを見る、というものになります。いえーい。というか掛け軸あるのにそれで遊ぶっていうの思いつかないの中々に私ニブチンだよね。まぁ状況がこれだから混乱しちゃってて仕方ないと言ってもいいけど、散々暇だ暇だって嘆いててこれだからね。まだ暇つぶしの道具あるやんっていう。いっけなーい✩.*˚案件だわ。


じゃあ早速いきます。掛け軸を火中に投げ入れます!ほい!


さあどうでしょう、ちょっと覗きますね。あれ、あれれ。おかしいぞ。全然燃えてない。えぇ、どういうこと?



え、これなに、こっからどうしたらいいの。明らかにおかしいのは分かったんやけど、ここからどうしたらいいかは全く分からんぞ。え、じゃあ待って、これって炎じゃないのか?でもなんか凄いめらめらしてるしな。

あれ、でもこれが炎ならおかしいことがあるよな確かに。だってよ、こんな本能寺覆うくらいの炎なのに、私めちゃ快適に寝てるもん。全然気づかなかったけども。え、もしかして見た目に騙されて熱いと思い込んでるだけ?実はやっぱり普通の炎とは違う?

いやでも全然汗かいてないな私。嘘でも熱そうならこの距離にいたら汗かきそうやけども。どこからが異常なのかもうよく分からんな。頭がこんがらがったぞ。


いや、何その目。やめろよ、絶対火には触らんよ?それで万が一火傷してみ?医者いないんだよ?誰が治してくれんのよ。いやいやいや触らん触らん。有り得ん。やめろその楽しそうな顔。他人事みたいなのやめろ。いや私もちょっと気になるよ、そりゃ。意外と触れるんちゃうとか思ってるけど、こんなん怖いよ普通に。いやいやいやいやいやいやいやいや。いやまじちょっと触るだけ、指先サッってするだけなら、いやでもな。え、お前絶対押さない?絶対押さないか?それなら一回やってみてもいいけど。え、絶対押すなよ。まじ冗談じゃないから。いや普通にマジで。絶対押すなよ。いやいやそういうノリじゃないから。(※作者注:織田さんは一人でこれやってます)行くぞ?押すなよ?おりゃ!


おりゃ!


おりゃ!


あれ、おりゃおりゃ!


あれ普通に熱くない。え、ほら全然火の中に立てるんだけど。おかしいな、前はマジで熱かった気がするんだけどな。え、まじ?ますます意味不明やけどね結果的には。熱くない炎って何よ。というか外出られるんじゃねこれ?


あれ、なんだこれ、透明の壁?え、は?何これ、私は閉じ込められてるんか。はぁ?何それ。意味不明すぎる。


何これ、めちゃくちゃ腹立つんやけど。誰?こんなんしたやつ。猿か?アイツか?アイツめちゃくちゃ器用やしな。やれそうやけども。めちゃイライラするわぁ!なんでこんなんするん!?えぇクソだるいやんけ!?いや、もう何よ本当、意味わからんすぎてどこから怒ればいいかも分からんのやけど!


ー掛け軸を全力で壁にぶん投げる信長


クソッタレ!!!ちくしょうめ!なんで本能寺くんだりまで来てこうなるんか!?ウザイってマジで!!嫌がらせが高度すぎるんだよ!可愛げが無さすぎん?もう、しょうがないなぁww死罪ねwwwみたいなノリを超えとるやろこれは!全力で死罪だよこんなん!



しばらく叫んでようやっと落ち着いたけど。せっかく炎問題解決したのに、それを上回る問題来た。もう疲れた。頭クラクラするわ。この状況なって腹減らんのが唯一の救いだわ。もう今日は寝ます。ふて寝します。はいおやすみなさい!

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