これもある意味荒らし行為では?(コンテスト応募編)
先月末、無事に第2回角川武蔵野文学賞の応募が締め切られたわけですが、その前に運営公式が鳴らした「警鐘」に、私は個人的にゾワっとしました。
ご覧になった方も多いだろうと思います。
掻い摘んで一言でまとめると「応募するなら規約を守れ」というアレ。
いやいや、それって基本ちゃうん——?
ある意味、運営と正規応募者の悲鳴のようだと思ったのですが、それ以上に双方の「怒り」のようなものを根底に感じたからこその「ゾワっと」なのだけれど、確かに一参加者として私も思うところがあったわけです。
基本的には、私も「祭り大好き」人間なので、こういう企画ものには何だかんだと便乗したい派です。折角なので、私も新作二本(書き下ろし)と手元の既存作一本をこそっと出して祭り気分を味わうことにしました。
作品を投稿するにあたり、まずは「応募要項」を確認したところ、ポイントは大きく三つあったかなと思います。
一つ、オリジナル作品であること。
二つ、八〇〇字以上四〇〇〇字以内の完結作品であること。
三つ、武蔵野がテーマであること。
四〇〇〇字の壁は、KACでも経験済みなので基本的な文章力、起承転結力が求められているのは理解しました(半笑)
とりあえず私の場合は「削る力と判断力」を全力投球(苦笑)
そして、投稿すると気になるのは他の応募者の作品。
一般文芸部門とライトノベル部門に分かれていたけれど、作品一覧を見て混乱をきたすことに。
明らかに字数オーバーしている作品、明らかにテーマを逸脱している作品、部門と内容が著しくそぐわない作品が上位に乱立していたのだから無理もないと思ってほしいです。
いやはや、これには正直驚きましたよ。
思わず、応募要項に変更でもあったのかと見直しにいったほどです。
これは……応募作品を選考する前に、大規模選別をしなければならない運営は大変(面倒)だろうなあ……と思っていたら、案の定という公式による警告発動だったので、ひっそり納得しました。
そもそも運営サイド(主催者)にその一手間をかけさせるって大概だと思う……。(システムちゃちゃっと一発入れて弾いたらいいじゃん☆ という技術面の問題ではないよね)
応募者による「うっかり」なのかもしれないけれど、世の中厳しいもので「
悪気がなければ許されるほど、世間は優しくない……ということを社会に出ると身をもって経験するわけです。
カクヨム運営陣である角川は立派な東証一部上場企業、はてなも東証マザーズ上場企業——信用第一で運営しなければならないオトナなわけです。
ユーザー側の心得としても年齢云々、経験云々ではなく「オトナ」として信頼のおける態度で応じるべきでは?(説教くさい)
そういう観点から見ると、今回乱立してしまった「要項を満たさない作品群」は「運営と一般読者の失望を買った」と言い換えて良いのではないかと思っています。
同時に、私自身も
書籍化や人気作家になるという志は高くて良いと思うんです。
そのための指標として星やレビュー、広告プレビューによるリワードを稼ぎたい気持ちが先走るのも分かりますよ。
ただ、同時に基本的なルールを守れる「信頼のおける人」であることも商う作家に求められる大事な素質なんじゃないかなあと感じるわけです。
これ、会社勤めの方なら身につまされる話だと思うんですが、取引相手に「悪気なくやらかしてしまった場合」にも当てはまるケースで、「些細なことで相手の利益を損ねること(手間をかけさせる時点で利益を損ねてる)」があり、そうなると取引先はにべもなく「次から、あの人(担当から)外してくれる?」とさっさと切り捨てられることはザラにあったりします。
それでも「やらかし」が是正されない場合、「企業そのものが切り捨てられる」ことになることも。なぜなら、「取引相手として信頼できない」から。
信頼関係を築くのはものすっごく大変なのに、信頼を失うのは一瞬という
今回、応募作品を閲覧拝読しながら「この人、わざとかいな」と思うような逸脱の仕方をしていた作家さんは、私自身も「次から敬遠させてもらいまひょ」と感じた次第です。
そもそも見ない、寄らない、読まずにスルー一択。
チリも積もれば人が離れる。
名前やアカウントを変えたところで、根本が変わらないと同じことの繰り返し……うむ。今後とも、私も重々気をつけようと自戒するきっかけとなった案件でした。
とりあえず、応募するなら要項は最初にチェックしよう……うん。
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