後日談:どうやら荒らしと思われたらしい行動(実録)

 KAC2021で投稿した続編です。

 前エピソードを執筆していた時は、正直、他人事な感じだったのですが、その後、どうやら知らない間にわたし自身も荒らしと認定されていたようです……。ひとまず、何が起こったのか実例として、わたしの体験談を紹介しますね。


 KAC自体は全く関係のない話です。

 わたしは作品を更新、新作を公開したタイミングでよく自主企画に参加させていただくのですが、その中の一つに参加した時のことです。


 基本的には、参加者は全員、他の参加者の作品を読んでコメントを残してくださいというような趣旨でした。それも、一言コメントは読んだとはみなさないという、少し厳しめな感じです。まあ、一種の読み合い企画ですね。

 それで、企画者さんも自分の作品のURLを概要欄に貼り付けておられたので、まあ参加させていただく手前、一応礼儀かなあと思って読みに伺ったわけです。


 なかなかの長編作品で、序章だけで十七話ほど割いている連載作品でした。昼休みの合間に読んでいたので「あ、これ一気に読破無理なやつだった」と思ったわたしは、とりあえず序章部分だけサクッと読んで、読んだ痕跡だけ残したわけです。ハート応援という形で。

 というのも、一言コメント不可が念頭にあって、下手なこと残せないなと思ったんですね。まして、序章だけ読んでもストーリーが見えないので、適当な期待値だけペラッと残すのも失礼なんじゃないかと思ったものでね。

 そこで、その作品は途中で切り上げて、他の参加作品を数作読んで、そちらは割と短編だったので素直に感想を残して、昼休み終わりに一度読書を終了したわけです。


 一日の終わりに、大体夜間に読書に出没するわたしは、よし本腰入れて読むぞ、と勢いこんで再び読みかけの連載に飛ぼうとしたのですが、参加したはずの企画から外れていました。

「あれ? 期間終了?」と疑問符散らしながら、先にコメントを残した他の参加作品から回り道して、その企画ページに飛んだら、なんと「荒らし」認定された上で概要欄に名前晒されてましたよ……驚いたわ。


 企画者さんの見解では、十七話分を約十五分程度でハート応援していたので、読まずに応援だけ押している荒らし行為に相当する、とのことでした。で、企画から排除された、と。

 えぇ……。まじか。

 まあ、読む速度なんて人それぞれだと思いますし、企画者さんにしてみれば、十五分程度でペラッと読める作品なんか書いてねえよ、という怒りを覚えたのかもしれません。概ね、五万字程度だったそうですから、一話あたり三千字前後といったところでしょうか。


 カクヨムに本格参戦しておよそ四ヶ月になりますが、拝読した作品はゆうに一六〇〇作を超えました。五月時点で十万字一冊換算、一九〇冊程度でしょうか。一日で二十万字程度読むこともありますから、正直、わたしにしてみたら一話あたり三千字前後なら、一分そこそこの読書量だったわけです。


 そんな事情をお互いに知るべくもなく、誤解が生じたわけですが、人によって体感する読書量や時間配分は違うのだ、とつくづく思い知った一件でした。


 そして、ハート応援って書いて字の如く「応援」する目的で押すものだと認識していたので、押すことで荒らしと思われる経験を自らがしたことも、ある意味、非常に勉強になりました……。SNSって怖ぇ……。(心の声)


 もっとも、今回、わたしにも非はあるわけです。作品を理解するしない如何にかかわらず、読んだところまでの感想を一言以上できちんと残しておけば良かったわけですから。(まあ、他の残されていたコメントのボリュームが軒並み凄まじかったので、いずれにしても荒らしと思われた可能性は捨てきれない・苦笑)


 それでも懲りずに押すんですけどね、ハート応援。だって、「読んだよー、頑張ってー」ってつもりでポチってますから。少なくとも、それが運営さんの意図する本来の使い方だと認識しています。


 いやあ、顔が見えないやり取りって本当にムズカシイって改めて痛感しました。これがわたしの被った荒らし(と誤解された)体験記です……。

 胸に手を当てて「ん?」と思われた方、いらっしゃいましたら一緒に気を付けていきましょう。ノー荒らし、イエス応援。平和が一番ですね。

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