アモルドin攻城戦艦

 アモルドに提供されたのは、旧ジレット・ステーションから接収した超大型規模の戦力となる攻城戦艦だった。

 相当に故・ジレット幹部の技術が流用され適用されており、AIの多大なサポートで300に及ぶ兵器類を同時に操作できる。

 全長3キロに及ぶこのふねには遮蔽クローク能力はないものの、そこは王者の風格だ。

 身を隠すことなどない、極めて攻撃的な設計である。

 その独自設計は、艦の周囲にワームホール式の防護フィールドを展開し、あらゆる攻撃を艦の手前でシャットアウトできる。

 性懲りもなくノア社に攻撃しろということかと思ったが、事態はアモルドの想定の斜め上を行く。

「ノア社とネオ・エデン社が提携する一帯を粉砕するのがアモルド、貴官とその隊の職務だ」

 上官の無茶振りに、戦艦と一体化したアモルドが声を出す。

「いくらこの攻城戦艦が強力とはいえ、それは不可能でしょう」

「その戦略はこちらで用意する。君は持てる戦術を最大限に使ってくれ。

 必要なときに司令を出す。

 今は最大限、その攻城戦艦を使いこなせるようにしてくれ」

「は……。

 了解……!」

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