物語じゃないけれど、絵を描いていてこういうことってよくあったなぁと思い出します。
何であんなに、無関心に関係ないものを突っ込めるんだろう、って呆然として、
それなのに先生には「まだ余白がいっぱいあるから紙が勿体ないよ」とか言われて、なんにも伝わっていない悔しさだけが残って。
当時はそんな気持ちを言語化はできなかったわけですが、
表現する力をつけようと意識するともなくこだわるようになったのは、
そういう経験の積み重ねだったのかも知れない、と改めて思いました。
文章の世界も同じですね。
また忘れそうになったら、これを読んで思い出しに来ます。
作者からの返信
子供の頃って、何かあっても言葉にできないし、正しく抗議ができないんですよね。うまく言えないから「いやだ」って言っても我儘のように見られてしまったりして、それで余計に悔しくなったりして……それで諦めてしまったものって、きっといっぱいあったんだろうなと思います。
(今だって、子供の頃よりはマシというだけで、きちんとできるようになったわけでもないのですが……)
読んでいただけて、コメントもいただけて、ありがとうございます。
読み返したくなるようなものが書けていたのだなあと思って、とても嬉しいです。
すごく良い作品でした! 楽しませていただきました!
文体や雰囲気がめっちゃ好きです!
゚・。*(´∀`*)。・゚+
人生において一度しかない「創作の始まり」の瞬間を描いているところがとても素敵でした。
最初は拙くて、模倣で、形になっていなくて、それでも「自分のための作品」であるということ。他人に踏み込んで欲しくない領域であるということ。
それらがしっかりと表現されていて素晴らしかったです。
何度でも思い出したい作品です。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
素敵なコメントをいただけて、すごくすごく嬉しいです……!
そう、初めての創作って形になっていないんですよね。ただ、唯一の読者である自分に向けてだけ生み出していて、でもそれがどこかのタイミングで、拙くて人には伝わらないものだと気付いて手放してしまったりするなあ、と過去の自分を思い返しながら書いていました。
好きと言っていただけて嬉しいです。
本当にありがとうございます。
これは僕の価値観ですが、創作をする人というのは自分の中に確かな世界を持っていて、その世界は軽々しく人に紹介できるものではなく、また理解されにくいものだと思っています。
だからその確かな世界、自分を人に伝えるために一種の比喩表現として創作をするんだと思います。
でも比喩表現をするのは相手に理解されやすいようにしているだけで、つまり小説を書く人というのは、人に理解されない孤独を味わったことのある人が多いのだと思います。偏見かも知れませんが。
そういう孤独の表現を幼稚な潔癖さという部分から深く感じました。
僕なりの解釈ですが幼稚な潔癖さというのは、相手に合わせることのできない気持ちを相手が悪いのでは無く自分を律する精神が未熟だと言い聞かせたり、また相手を責めるのはお門違いだと自分の良心が言ってるのに、やっぱり恨もうとする気持ちがあったり、そういう葛藤の表現だと思います。
短編にこんなに共感したのは初めてです。
次作品を楽しみに待ってます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
丁寧な文章をいただけて、とても嬉しいです。
物語を生み出す時、自分の中にある世界を人に伝えようとするのと同時に、自分の中に踏み込まれたくない領域があるということも、どうしようもなく感じてしまいます。
理解されたいと望んだり、理解されなくても構わないむしろ理解されたくないと思ったり、唯一の読者である自分が満足できれば良いと思ったり、でも誰かに気付いて欲しいと思ったり、そういった矛盾する気持ちと折り合いをつけながら、物語を紡いでいるような気がします。わたしの場合は、ですが。
誰かに伝えよう、伝わるようにと腐心していてもなお、自分の中の孤独を囲って守ろうとしているようなところが、自分にはあるなと、いただいたコメントを読んで感じました。
うまくコメントのお返事になっていなくてすみません。
共感していただけて、丁寧に読んでいただけて、とても嬉しかったです。
普段の作品はだいぶ雰囲気が違うので、ご期待に添えますかどうかとても不安ですが……どこかでご縁がありましたら嬉しく思います。