第147話 稀子からのクリスマスプレゼント その3

 今度は背中越しから、稀子の胸を揉みほぐす!!


「あぅぅ~~///」

「うひゃぁ~~//////」


 さっきまでから、打って変わった!!

 背中越しからの方が……稀子は好みか!?


(やっぱり……背中越し方が、揉みやすいな!)

(これなら、ブラのワイヤーを巻き込まずに稀子の胸を揉みほぐせる!!)


「うっ、うっ//////」

「あっ、あっ――//////」


 俺は強弱を付けながら、稀子の胸を揉みほぐす……。稀子も性の喜びを感じている。

 鈴音さんの胸を触っていた時より、稀子の方が遙かに長いが……


(鈴音さんより、稀子の方が、触りがいが大きいな!?)

(胸の弾力も有るし、鈴音さんと比較すれば、俺は稀子の方が好きかも!?)


 俺はこのまましばらく……この行為を楽しもうとしたが……


「比叡君、ストップ!!」

「これ以上は止めて!!」


「私が変に成りそう!!///」


 稀子が中止を求めてきた!

 今まで、黙って見ていた鈴音さんも声を出す。


「比叡さん!」

「稀子さんの表情が、変わってきています!!」

「このままでは、稀子さんが本当に目覚めてしまいます!!!」


「!」


 俺はその言葉を聞いて、稀子の胸を揉むのを止める……

 これ以上の行為は俺と鈴音さん、稀子を含めて全てマイナスに成ってしまう。


「//////」


 稀子は……頬を染めたまま呆然としていた。


「稀子さん! 大丈夫ですか!?」


「……うっ、うん//////」

「比叡君に触られると、こんな風に感じるんだ…///」


「ちぇ!」

「……比叡君と別れたのは惜しかったな…///」


「稀子さん!?」

「でっ、でも、比叡さんは渡しませんからね!!///」

「比叡さんは私の恋人です///」


「大丈夫だよ。りんちゃん!」

「親友の彼氏をもう取らないよ!!」


「稀子さんも……新しい人が見つかると良いですね」


(稀子は前科が有るからな…)


 稀子は鈴音さんから山本(孝明)さんを奪おうとした経緯が有るが、山本さんが自滅したし、稀子は結局、鈴音さんを取った。


(俺も人の事は言えないがな…)


 これで話は纏まったと思ったが……


「うん…そうだね!」

「まぁ、それまでの間は、鈴ちゃんに同じ事をして貰おう!」


「!!」


「!!」


 稀子の言葉を聞いて、仰天する俺と鈴音さん!!


「鈴ちゃん、比叡君……なに、驚いているの?」


「いや、稀子。鈴音さんが其処では出てこないだろ!?」


「そうですよ! 稀子さん!!」

「女性同士で胸を触るなんて変ですよ///」


「だって……比叡君は駄目だけど、鈴ちゃんなら問題無いでしょ」

「鈴ちゃんが許してくれるなら、比叡君に頼むけど……」


(変な方向に話が飛んでいったな…)

(稀子はこれで終わる子では無い…。稀子に彼氏が出来るまでの間は、鈴音さんが稀子の性のケアをする!?)


(3Pの世界から、百合の世界に突入!?)

(それはそれで興味が有るが……百合の関係が進むと、今度は俺が確実に捨てられる!!)


「稀子さん!///」

「ご冗談は、程々に!!//////」


「私は女性同士での行為に興味は有りません!//////」


「おや、おや。お嬢様の鈴ちゃんも、女性同士での慰め合いを知ってましたか♪」

「私は比叡君より、鈴ちゃんが好きだから、鈴ちゃんと体の関係を深めるのも嬉しいけどね♪」


 稀子は冗談だとは思うが、とんでもない事を口走っていた!!

 年頃同士の子達と同居すれば、どうしても起きてしまう問題だよな。


「稀子さん。冗談が過ぎます!!」


 流石の鈴音さんも怒り始めた。

 鈴音さんは、稀子の体には興味が無いのだろう?


「鈴ちゃん。そんなに怒らない♪」

「しわが増えちゃうぞ!!」


「稀子さん!」

「私はまだ、二十歳前です!!」


 稀子はように鈴音さんと遊んでいる。

 一夫多妻制度だったら、鈴音さんと稀子を両方嫁に出来るのに……

 けど、その前に……俺に甲斐性が無いから無理か!?


 ……


 鈴音さんと稀子の口論(?)が一段落した後、二人は自室に戻っていった。

 俺は結果的に二人の胸を触れて良かったが……二人が戻った後、直ぐに俺は、二人を思いながらティッシュに熱い気持ちをぶちまけた……。気分が落ち着いた所で俺は考える。


(鈴音さんも、どうしてあんな事を言ったのだろうか?)

(稀子から俺を奪った後ろめたさが、鈴音さんにも有るのだろうか??)


(俺は稀子の胸が揉めて良かったが、稀子は今後の性処理はどうするのだ!?)

(流石にあの年齢に成って、まだ慰める行為をしてないとは言い切れないし、稀子が俺に胸を触らせたのも、興味と刺激が知りたくて触らせたのだろう!?)


「この生活も、何時まで続けられるかは判らないしな……」


(少なくとも、鈴音さん、稀子が学生の間はこの生活は続くと思うが、俺もその間は居ても大丈夫なのか?)


(多分……俺が保育士資格を取得出来るまでは、この家には居られるだろう)

(しかし……それは取得見込みの場合だ)

(取得が出来ないと知った時、真理江さんはどう判断するのだろうか?)


「これ以上考えても仕方ないか……。やれる所まではやって、駄目な時はその時だ!」


 俺はそう考えを纏めて、眠りに就いた……

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