第96話 お仕置き その2

「比叡君の睾丸下部に鉄板を置いて……んっ!?」

「……これでは、潰せないでは無いか!!」


 俺の睾丸は、寒さの所為で奥に引っ込んでいる!!

 裸の状態にされて、背中にも怪我を負わされた。寒さと恐怖と不安で…、俺の睾丸も萎縮してくれた!!

 小さい方側で良かった!?


「チッ!」


 山本さんは舌打ちをする。

 俺の最悪の事態は、避けられたのか??


「クソッ…!」

「最初に潰すべきだったな!」


「中途半端にやっても、両方を潰さなければ意味が無い!!」

「竿も切りたいが、このフニャ○ン状態で切っても面白くない…」


 俺の竿も……、寒さと恐怖の御陰で生気を失っている。

 どちら失っても、男性としては致命的だ!


「鈴音のマ○コでも見せて、興奮させるか…?」


 山本さんは俺から向きを変えて、鈴音さんの方に向かう。


「鈴音。比叡君のために協力をしてくれ!」

「鈴音のマ○コを見れば、比叡君のち○ぼも大きくなって、竿の切り甲斐が有る!」


(俺の竿を切るために其処までするか!)

(見たいと言えば見たいが、今見せされたら俺の竿は切られてしまう!!)

(しかし…、鈴音さんはどうするのだ?)


「……嫌です。そんな非道い事に協力何か出来ません…」

「孝明さん……何故、其処まで非道い事が出来るのですか?」


「五月蠅いんだよ!」


『パア~ン!』


「うっ…」


 鈴音さんの頬に、急に平手打ちにする山本さん。


「鈴音…。何様のつもりだ?」

「僕に、者が言える立場か…? あぁ!!」

「てっきり、比叡にたぶらかせられたと思って居たが……どうやら違う様だな!」


「…鈴音。お前にチャンスをやる!」

「お前は今から裸に成ったり、自慰行為等をして、比叡を興奮させろ!」


「好きな女の体だ!」

「比叡の生殖機能は本能を剥き出し成って、先ほど断念した、お仕置きも出来るように成る!」


「そうすれば鈴音には危害も加えないし、馬鹿女も戻って来させる!」

「どうだ……。本当はそのまま許したくは無いが、比叡を潰すために協力をするなら許してやる!!」


 山本さんは鈴音さんを試す気だ。山本さんの支配下に入るための……

 けど、鈴音さんは力強く反発をする。


「孝明さん。ふざけた事を言わないで下さい!」

「大人のあなたがお仕置き何て言いますが、これは拷問では無いですか!!」


「明日の朝には、お母様も帰って来ます!」

「こんな事は直ぐに止めて、比叡さんを病院に連れってあげて下さい!!」


 鈴音さんはそう言う同時に山本さんは無言で、鈴音さんが座っている椅子を蹴飛ばす。


『ドカッ!!』


「キャ~~~」


 鈴音さんは後ろ向きに倒れる。大股の状態で倒されるから、その時に鈴音さんの下着も見えてしまう!


「そうか…」

「鈴音は……そんなに比叡が好きなのか?」


「はい! そうです!!」

「孝明さんがそんな野蛮人だとは…、思いも依りませんでした!」

「私達、正式に別れましょう!!」


「……」


 鈴音さんがそう言うと山本さんは静かに、椅子ごと倒れた鈴音さんを、椅子ごと持ち上げて俺の正面近くに置く。どういう事だ!?


「君達が、相思相愛なのは僕でも判った…」

「だから僕から、君達にプレゼントを上げよう!」


 山本さんは工場こうば内に居た、男性達を全員引き連れて工場こうばから出て行く。


(もしかして、お仕置きは終わったのか?)


 俺は床から首を上げて、鈴音さんを見る。俺の位置から大体3m位の距離か?


「比叡さん! 大丈夫ですか!!」


 鈴音さんの両手は背もたれ側、両足は椅子の脚に、紐で縛り付けられているから身動きは出来ない。


「鈴音さん…。大丈夫と言いたいですが、怪我の状況が確認出来ないので……」

「それより、鈴音さんは大丈夫ですか?」


「私の方は、大丈夫です…」

「私達、どう成るのでしょうか?」


「このまま……簡単に終わらない筈ですが、展開が読めません!」


「孝明さんがここまで非道い人とは、私も思っていませんでした」


 俺と鈴音さんが、今後の会話をしていると……


「やぁ~~、お待たせ!!」

「二人共待ったかい!」


 陽気な声と不気味な笑顔をしながら、山本さんと先ほどの男性達が戻って来る。

 山本さんは長い鉄棒(?)を肩に乗せていて、男性達はプロパンガスの容器、ガスコンロ。何故か、踏み台の様な鉄枠を2組持って戻って来た。踏み台の枠の様だが天板てんばんは無い。


「比叡君……。この時期とは言え、床は冷たいだろ!」


 山本さんは、俺を床から起こし上げる。


「さぞかし床は冷たかっただろう。椅子に座りなさい!」


 両手は縛られたままだが、椅子が用意されて俺は椅子に座らされる。

 椅子に座らされると、やはり俺の足も、椅子の脚に紐で縛り付けられたが、俺は大股にはされなかった。


「その状態では服は着られないから、これで暖まって!」


 俺の横近くにガスコンロが置かれて、そのコンロに火が付けられる。

 コンロに火が付くと…、先ほどの踏み台の鉄枠1組をコンロの上に置いて、鉄枠が直列になる様に、もう1組鉄枠が置かれて、その鉄枠上に山本さんが持って来た鉄棒を置く。何で……鉄棒を熱するのだ?


 数人居た男性達は再び工場こうばから出て行く……。今部屋に居るのは、俺と鈴音さんと山本さんだけだ。


「どうだ……比叡君。暖かいか?」


「……無いよりかはマシですが…。鉄棒を暖めてどうするのですか?」


「んっ、これはストーブ代わりだよ!」

「無いよりかは良いと思ってね……」


「他の奴らに、包帯と消毒液を買いに行かせたから安心して!」

「治療をすれば、服が着られるから!」


 言葉の言い方からして、山本さんは俺を許してくれたのか!?

 いや……、そんな訳は無いと思うが変だな?

 俺は今後の事を考えつつ、この窮地を脱せないか考えた……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る