夜行列車の旅にまつわる、貴重な記録です。旅情あふれる箇所、運行にまつわる技術的な箇所がほどよく構成され、当時の政策的な状況もわかりやすく書かれており知識も増えます。安全な運行を守る人々への信頼と、走り去る列車、風景への郷愁が根底に流れ、文章自体の魅力もある一篇です。