「皆で読みあい!積極的にコメントしよう!! 」の企画から失礼します。
とても淡白かつな文体で物語が進んでいくので、
リアリスティックな雰囲気と共に、
不思議な緊張感を味わいながら読んでいました。
なんとなく、最後にこのありきたりな幸福に、
破綻が待っているのでは、とついつい勘繰ってしまいました。
(が、結末に安心しました)
ほっこり温かな物語で良かったです。
作者からの返信
testtest様。
お読みいただきありがとうございます。
実は本作、「別の作品の(拙作です)主人公を出す」「タイトルは『電話』縛り」などKACのお題以外にも色々制限を設けた作品でして、まぁ大変でした。
当方、このところ体調不良でしてなかなか動けないのですが、時間を見つけてtesttestさんの作品や企画に参加している作品なども読みに行きたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました!
ごきげんよう、三女の「私」ちゃん、無事お母様になられた様子、良かったですね。
けれど、「私」さん同様出産後に体調を崩されたのですね(そんな「私」ちゃんを、そして出産という命懸けのお仕事をちゃんと理解して労わってくれている旦那様が素敵でした)。
名木橋先生、「私」さんが「私」ちゃんに絵本の読み聞かせをしているところを録音していたのですね。本当にこまやかな愛情で「私」さんを包んでいた先生らしい、そう嬉しく思うと同時に、ひょっとしたら自分の命の儚さをどこかで感じていて、「私」さんが録音して先生に託したのかも、そう思うと涙が零れてしまいました。
ご夫婦揃って、本当に深く大きい愛情が溢れた方だなぁ、と。
名木橋先生にしてみれば、出産後に体調を崩された「私」ちゃんが、「私」さんと重なって見えたのかもしれません。
ラジオで「私」さんの声に魅せられた巧くんのお話でも分かるように、「私」ちゃんにとってのお母様の声、どれほどに愛しく大切に、そして求め続けたことでしょうか、そしてどれほど勇気づけられたことでしょうか。
連綿と続いていく命のバトン、そこに変わらず生き続ける愛情の深さに感激しています。
素敵な物語、ありがとうございました。
作者からの返信
ごきげんよう、走破なされましたね! 多分初めてです!
ちょっとミステリー色は薄くなったんですけど、「私」ちゃんの思い出回でした。ちなみに作中の絵本は実在です。僕の思い出でもあります。あまんきみこさん、『きつねのおきゃくさま』です。僕もおおよそ諳んじられるんじゃないかなぁ(今度やってみよう)。
名木橋先生は妻「私」ちゃんとの思い出を残すのと、娘「私」ちゃんに母の記憶を引き継ぐ意味との、二つの目的で録音をしていたのかもしれませんね。何にでも対応できちゃう先生ですから!
「私」ちゃんの声には思い入れがあって、僕が元々声が好き、というのもあるのですが、子供に優しく絵本を読み聞かせる心地よい声、というイメージです。
名木橋シリーズ完走&感想ありがとうございました!
感無量です。この作品を残せてよかった。