私と読者と仲間たち

水谷一志

第1話 私と読者と仲間たち

 現在私には、たくさんの読者がいます。

一応、「ファンです」と言ってくれる人もいます。

あと、「仲間」と呼べる人間もいるのでしょうかね。

それって……、とても幸せなことではないでしょうか?


 私の実家は、自分で言うのも何ですがそれなりに裕福でした。でも、私はそれで幸せだったわけではありません。

産まれてからの家庭トラブル。そんなことは世の中では日常茶飯事?いえ絶対にそれはありません。というかないと信じたいです。でも、私の実家はトラブル続きでした。


 でもね私、自分で言うのも何ですが勉強はよくできた方なんです。

特に得意だったのは、英語。……まあそれ以外の教科もよくできたのですが。

それで私は大学に進学します。その大学名は……、もちろん秘密ですがまあ賢い大学、とだけ言っておきましょう。


 でもその頃からね、私は精神を病むようになりました。……まあひどい病みようではなかった、と自分では思っているのですが。

そんな中、私はイギリスに留学します。そこでの生活は……、まあ「楽しい」と言えば楽しかったのかもしれませんが、苦痛も多くありました。まあとにかく、私は大学の講義にはまともに出ていません。イギリスではその代わりに個人レッスンなんかを受けたのですが、こちらの方が性に合っているようでした。

でも、その頃私をまた精神の病魔が襲います。なかなか順風満帆な生活というのは、難しいものですね。


 その後私はイギリスから帰国します。そして大学の講師の仕事なんかをすることになります。しかし、というかやはりというか精神の病気は恐ろしいものです。そして私は……、その病気の治療も兼ね、小説を書くことに決めました。


 そしてそして、なんとその小説が大ヒット!これは嬉しかったですね。そして出す作品、出す作品がヒットを重ね、私は人気作家の仲間入りをします。


 そして、これはまあ完全に自慢になってしまうのかもしれませんが、私は「お金」のイメージになってしまっているみたいです。……本当はそんなことないんですけどね。だって、私よりもっと稼いでいる人、もっと上のお金の人、実際にいるんですから。


 あとこれは宣伝になってしまうかもしれません。ただ……、私のことをよく知らないという方、どうか私の作品を読んでみてください。出版もしていますのでよろしければ本を購入してくださいね。まあでもネットにもアップされています。著作権がどうとかこうとかいう年でもないし、まあその辺のことはよく分からないし、……とりあえずネットなら無料で読めます。


 現在私は、生まれ育った故郷を離れ、仲間たちと暮らしています。それは、とても幸せで小説談義なんかも頻繁にしています。もしかしたら、みなさんの参考になるような話もあるかもしれませんよ?


そんな中、私が故郷にいた時の小説エピソードを、最後に一つ紹介しておきます。


「先生、【I love you の日本語訳ですが、「我、君を愛す」でよろしいでしょうか?】」


【「いや日本人はそんな風には言わない。《月がきれいですね》、ぐらいにしておきなさい」】


夏目漱石   (終)

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私と読者と仲間たち 水谷一志 @baker_km

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