『花金作品』 お題『バーチャル』
皆木 亮
お題『バーチャル』
「お母さん! 私、結婚を
そう、
「顔を上げて。オマエの仕草で、オマエが本当にその人を想ってるのは伝わったわ。こちらこそ、お願いするわ。その人に母さんを会わせて。」
そう告げた私に向かって、娘の顔は、この季節の名だたる花々にも負けない程、『ぱぁ~っ』と咲き乱れた。
そして、
「ありがとう、お母さん! 直ぐに彼に会わせるね!」
そう言った娘は、この
そして、一つの携帯用ゲーム機と思われるモノを出し、そのスイッチを入れたかと思うと、少し操作してから、その画面を
「お母さん、はじめまして。娘さんと、お付き合いをさせて頂いている者です。」
と、画面の中に
「この人なの…ッ! この人が…ッ! 私の…ッ! 『でぃすてぃに~』な…ッ! 『ふぉ~りんらば~』なの……ッッッ‼」
そう、激しい動揺に、顔に
「今回は、ボクたちの事を紹介させてもらう事を
そう『彼』は、画面の中で、さっきの娘にも負けないくらいの
そこで
「『彼』ね! ホント
そう
ああ…時代は『電子化』時代って言うけど…これは…ちょっと
『花金作品』 お題『バーチャル』 皆木 亮 @minakiryou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます