第9話 照会書が届く

レターパックをポストに放り込んで、翌日の夜に追跡を確認すると配達が終了した旨の登録になっていた。さて家裁から返事がそのうち来るはず...とのんびり構えていたら、家裁に配達された翌々日には早くも照会書が届いていた。早っ。有能なのか事件が少なくて暇なのか。

照会書では「ご自身の真意に基づくものであることに間違いがなければ」自署押印して書類を返送してほしい旨の記載があった。

そしてもう一通が訂正申立書。申述人(つまりわたし)の本籍、氏名、被相続人の最後の住所などが微妙に違うということで訂正の申し立てをしてほしいよう。「〇〇○番地1」じゃなくて「〇〇○番地の1」にしろとかわかるかよこんなもん。氏名の訂正も求められたんだが自分の名前を書き違うはずもないので、これ暗に「てめーの字が汚い」っていわれてる?

まあ細かいことなのではいその通り訂正してくださいってことで自署押印する。


ヒカルは相続の開始を知った日の理由について「3 先順位者の相続放棄を知った日」で書いていたため、「あなたが最も先順位の相続順位です」として修正を求められていた。説明に困るので「4 兄から相続が発生したらしいと連絡を受けた」みたいに長々書いとけと伝える。まあ自分が「4 固定資産税現所有者申告書が届いた」で通っているので大丈夫だろうと。


書き終えた書類を返信用封筒に詰めてポストに投函。とりあえずこれで片付くといいなあ。

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