第8話 家庭裁判所御茶国支部へ電話

さて大体書類は揃った....といっても、いくつかわからないことがある。

・そもそも管轄する家庭裁判所はどこなのか。

 被相続人の最後の住所を管轄する家庭裁判所、ということで、今回は静岡家庭裁判所御茶国支部と思われるのだが確認してから発送した方がいいだろう。

・切手を添えて送れと書いてあるのだけれどいくら添えればいいのか。

・発送の方法は。

 普通郵便、書留にレターパック、配達証明なんかもつけた方がいいのかどうか。

・関連事件にしてもらうために、どう送ればいいのか。


とりあえずこういった疑問があったので、平日昼間で家庭裁判所御茶国支部に電話をかける。

「もしもし、相続放棄の手続きについてお尋ねしたいのですが。」

「はい。」

「まず、御茶国市何処という場所はそちらの管轄ということで良いでしょうか。」

「はい、そうなっています」

「相続放棄の書類を送りたいのですが、添える切手はいくらですか?」

「はい、これはこのまま送って欲しいのですが、84円を3枚、10円切手を3枚入れてください。」

「あと、送り方はどうすれば良いでしょうか。」

「なんでもいいですよ。書留だったりレターパックだったりしてます。」

「わかりました。」

簡潔に教えてくれた家裁の人にお礼を言って電話を切る。じゃああとは全部事項証明書が揃ったら発送するか、と言うことで準備をしておく。収入印紙は郵便局で買ってきて貼り、切手は自宅の切手入れをひっくり返してみたらなんとか84円切手と10円切手を規定の枚数揃えることができた。たぶんあとで照会書とかを送ってくるのに使うのだろうから、なにかに貼り付けたらまずいんだろうな。切手が入っていたビニール袋に三人分まとめて入れた状態で送付することにした。


ツグオから全部事項証明が送られてくるのに一週間くらいかかったが、無事届いたところで、一人分ずつ申述書と戸籍をゼムクリップで留め、三人分まとめてレターパックに入れて発送した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る