第6話 吸血姫さんは暇になる。

 入居までの一週間やることがない……。ちなみに地球に戻ってきてからは、不正で住民票と口座を作って盗んだお金でギャンブル三昧とクソみたいな生活しか送ってない。


 だからといって何かするとかいうわけでもないんだけど……。


 よしっ!そろそろ5年間の情報収集したいしパソコン買いに行こう!後せっかく家買ったんだし家具と家電も全部揃えよう。


「まずはパソコンからだね」


 家電製品店に行ってパソコンコーナーに向かうとノートパソコンがずらりと並んでいる。


 パソコンは前世で持ってなかったのであんまり知識がなくて不安に思う。細かいスペックとか見ても分からないから林檎マークの一番高いノートパソコンを買うことにした。


 デスクトップのパソコンはまた今度でもいいだろう。


 それから家電の方も揃えていく。一人暮らしの経験があるから買うべきものはだいたいわかる。


 最低限必要そうなものと、広い家を1人で掃除できるはずがないので最新型のお掃除ロボットもしっかり買っておく。本当は魔法でできるけど誰か家に呼んだ時に違和感を持たれないようにするためだ。


 次の日、家具屋さんにも行って間取りを店員さんに見せて相談する。


 ほとんど決めてもらった形になるけどリビングは北欧モダン風な感じにしてもらった。大きなL字型のソファーに60インチの薄型テレビを壁掛けする予定だ。それらを中心にテーブルとかも買っておいた。


 ダイニングも同様北欧モダンに合わせた家具にした。


 寝室はロココ調といって簡単に言うと貴族のお嬢様の部屋を現代風にした感じだ。ベッドには天蓋も付いてる。なぜこんな風にしたかというと異世界では中世ヨーロッパみたいな世界観だったからそういう部屋がデフォルトで慣れてしまったからだ。


 逆に現代風のシンプルな寝室だと味気なく感じるというか落ち着かない。


 もう一部屋は書斎みたいな感じにしようと思っている。モニターを3つ置けるくらいの広さのデスクと背もたれを倒せたら首が痛くならないような椅子。壁一面にはスライド型の本棚を配置する。広く使っても余ってしまうが、またやりたいことが見つかったら開けるのでスペースを取っておく。


 部屋のレイアウトが決まったので後は入居を待つのと家具が届くのを待つだけだ。


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