第157話 フィギュア

 フィギュアの祭典『ワンダーフェスティバル2023冬』は2月12日に行われました。

 行きませんでした。

 ワンフェスは2016冬と2020冬に見物に行きました。とても楽しく、美しく、写真を撮りまくりました。

 しかし人ごみが疲れるので、最近はワンフェスもコミケも行ってません。


 フィギュアはとても美しい。

 3次元に造形されたアニメのキャラクターが多いですが、ワンフェスではオリジナルキャラクターや奇抜なモンスター、機械なども制作され、展示・販売されています。その中には精密な工芸品や純粋アートとしか思えないようなものが含まれていて、目を見張ります。


 私も造ってみたいと思い、『フィギュアの作り方 基本編1』という本を買い、道具として石粉粘土、アルミ線、ヘラセットを購入しました。漫画制作のスクリーントーン切りに使っていたデザインナイフ、プラモデル制作に使用しているヤスリはそのまま使えそうです。


 綾波レイのフィギュアを造り始めました。

 アルミ線で芯をつくり、その上に石粉粘土を盛って人型をつくっていきます。

 手でつくり、ヘラで形を整え、こねこねと造形していきます。


 石粉粘土は乾かすと固まります。

 ヤスリで削って、なめらかな曲線をつくっていきます。削り過ぎたと思ったら、粘土を盛り、形を整え、乾かしてまた削ります。

 盛っては削り、盛っては削る。ひたすらこれをくり返して形を整えていきます。 

 それなりに女性の身体ができてきました。

 

 緻密に髪型やプラグスーツを成形するため、ナイフを使って乾いた石粉粘土を削る工程。

 ここで挫折しました。

 ナイフがうまく使えない。怖い。怪我しそう……。

 フィギュアの制作は失敗に終わりました。

 途中までは楽しかったのですが、ナイフで手にかすり傷を負ってあえなく撃沈。私には向いていませんでした。


 最近は3Dプリンターを使ってつくることもできるようになったのかな。

 よくわかりませんし、3Dプリンターにはいまのところ興味がありません。

  

 造型師の方々は尊敬しています。

 夏と冬のワンフェスに向けて、ひたすら盛って削って盛って削って……それから塗って。

 そして感動的な作品を完成させる。素晴らしいです。


 私は音楽、漫画、イラストを制作し、フィギュアにもチャレンジしましたが、文章を書くのが一番向いているみたいです。

 小説や雑文を書いて遊んでいたいと思います。

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