第150話 AI×恋愛短編コンテストについて

 私は少し前までAI×恋愛の長編小説に取り組んでいて、先日完結させました。

 タイトルは『人間の恋人なんていらない。』です。

 2月1日から毎日連載しています。

 完成してほっとしていたときに、小説投稿サイトノベルアップ+で『AI×恋愛短編コンテスト』が開催されるのを知りました。

 短編かーい!


『人間の恋人なんかいらない。』はお仕事恋愛SFエンターテインメント小説です。AIについてのハードな考察などはありませんが、執筆しているときに、AIに恋愛は可能だろうか、とときどき考えました。相当ハードルは高いだろうな……。


 現在の人工知能には演算能力があるだけで、自我、意識、意思、感情といったものはまったく備えていません。

 でも、それがなければ、恋愛なんてできません。

 私は長編小説で、そこを深堀りはしませんでした。さらっとは触れたけれど。

 深堀りしていたら、面白い小説にはならないと確信していたからです。

 自我とは、意識とは、意思とは、感情とは……。

 いかにしてそれをAIに獲得させるか……。

 そんなことを理屈っぽく書いていては、エンタメになりません。 


 とにかく読んで面白い小説を書きたかった。

 それが成功したかどうかは、長編に脳を絞り切って疲弊した私自身にはわかりませんが、その目標に向かって邁進し、完結させました。

 そこへ降って湧いた『AI×恋愛短編コンテスト』。

 またAIとの恋愛かよ!と思いました。

 長編コンテストなら新作にタグを付け加えるだけで済んだのに……。


 最初は疲れた、書けない、と思いました。

 しかし、長編で書けなかった理屈部分、ハードSF部分に焦点を当てた約1万文字の短編を書こうかな、と思い立ちました。

 長編で登場したアンドロイドメーカーの女性社長を主人公にして、恋愛ができるアンドロイドを造るために奮闘する彼女の物語を書こうかな……。


 書きました。

 タイトルは『『人間の恋人なんていらない。』前日譚 プリンセスプライド創業記』です。

 長編と関連していますが、独立して読める短編として完成させたつもりです。

 全3話で、2月14日、15日、16日に投稿する予定です。


 書き終えて、読み返してみましたが、1万字ではこのテーマを深掘りするにはまったく足りないですね。

 自発的に愛するアンドロイドを造るのは相当むずかしそうですが、最近のAIの動向を見ると、愛されるAIはすぐにでも製造できそうです。AIの定義によるのかもしれませんが、もうすでにあるのかな? 人間は人形を愛することができるので、愛されるアンドロイドを造るのは簡単そうですね……。

 自我を持ったAIは危険で、ロボット三原則などの安全装置、それも現代的なものを考えつかなければなりませんが、そこには手が届きませんでした。

 でも、『プリプラ創業記』を長編にして、さらに深掘りするパワーはいまありません。

 書き疲れました……。

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