第136話 私的趣味論

 今回は趣味について語りたいと思います。

 私にとって趣味とはなにか、特殊な視点から書いてみたい。

 私的、個人的、趣味極論です。


 まず、今回限りの趣味の定義から始めます。

「職業化することをまったく考えず、純粋に楽しんで習慣化している遊び」を趣味とします。


 プロ野球選手になることを、夢あるいは目標にしている子どもにとって、野球は趣味ではない。

 このような定義で語ります。


 さて、私は登山を純粋な遊びとして楽しんでいます。

 プロの登山家になることはまったく考えていないし、登山ブログで稼ごうなんて野望は微塵も持っていません。

 つまり、登山は私の趣味です。


 釣りも同じです。

 プロの釣り師になろうとは思っていない。ブラックバスのプロフェッショナルトーナメンターはかっこいいし、憧れますが、自分がなるつもりはない。

 最近ハマっているヘラブナ釣りも、職業にしている方がいるけれど、私は純粋な楽しみとしてやっています。

 釣りも趣味。


 小説執筆はどうか。

 このあたりから、本論の核心部に入っていきます。

 私は作家になることを目標にはしていません。

 でも夢ではあるのです。


 ここで言う目標とは、実現可能性が高いものとします。

 夢とは、実現可能性は低いけれど、捨て切れないものです。


 私にとって職業作家になることは夢です。

 なれるものならなってみたい。

 小学生のときから、いつまでもあきらめきれずに追っている夢。

 今回の雑文の定義から言うと、小説執筆は私にとって趣味ではありません。


 雑文執筆はどうか。

 かなり楽しんで、遊びで書いています。

 しかし、文章修行にはなっている。

 小説執筆の役に立っているのです。


 野球の素振りのようなもの。

 あるいは、体力づくりのようなもの。

 毎日雑文を書くことで、文章を書く脳筋がつくことはまちがいない。

 となると、雑文執筆は100パーセントの趣味ではないと言うことができます。


 最後に少し定義を変えて、締めたいと思います。

 趣味とは、習慣化している遊びである、と単純化します。

 登山、釣り、小説・雑文執筆、すべて私の趣味になりました。

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