第42話 柴山沼

 埼玉県白岡市にある柴山沼で体長47センチのブラックバスを釣った。バス釣りは通常ルアーを使ってやるものだ。餌で釣ったので、邪道である。

 柴山沼では数年前、ミミズを使ってブルーギルを爆釣したことがある。楽しかったが、50匹を超えたあたりで飽きた。またあの爆釣を味わいたくて行ったのだが、ギルはまったく釣れなかった。どこへ行ったのだろう。数が減ったのか、季節が悪かったのか、判然としない。

 柴山沼は整備された公園の中にある。駐車場に「柴山沼の歴史」という看板があり、それによると、かつては大きな沼だったらしい。江戸時代から干拓事業が始まり、昭和52年に埼玉県営圃場整備事業が行われ、護岸工事されて現在の形になったようだ。

 整備事業でずいぶんと自然が失われたようだが、公園化されて、安全に遊べる場所になった。多くのバサーの他に、へら鮒や鯉釣り人もいた。40センチぐらいの鯉が釣れているのを見た。散歩を楽しんでいる人たちもいた。

 沼のサイズは12.5ヘクタール。埼玉県の自然湖沼の中では、川越市の伊佐沼に次いで第2位の大きさだ。僕は15センチの小バスを追加して、柴山沼を堪能し、帰路についた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る