まずこの作品の何がいいというと、タイトルで一体何が起こってるのか把握しきれないほどの情報量が襲ってくる所です。これ褒めてます。
竜でボートレーサーで軍隊で?何?え?となり、続きが気になってしまうのです。
異世界転生にありがちな勝手に召喚されてなんだかんだ活躍してというストーリーではもちろんありません。しっかり考えられてて面白いです。
竜の背中で人々が暮らすと言う設定で一気に世界観がファンタジーになったり、ボートレーサーになる過程は現実味に溢れていたりと、とにかく飽きさせません。
あと単純にボクっ娘主人公が可愛いんです。それだけでいいじゃない。
この物語の舞台は風竜と呼ばれる巨大な竜の背である。その背にできた国の名はモン・フェリヴィント。
日本で生まれたボートレーサー訓練生の若月和月は『ある事故』の後、この不思議な国に落ちて来た。その世界では彼女は落人と呼ばれ、おまけに少年と間違えられる。
彼女は何とかモン・フェリヴィントに溶け込もうと努力しつつも、元の世界に帰るための方法を探すことに。
風竜に広がる絶景とモン・フェリヴィントの心優しい人々。
地上に広がる地獄。
風竜の謎。
そして、事故の真相……それらが分かるとき、和月の心に芽生えた物は。
和月が来たことで変わっていく世界。
この世界の真実。
失われた歴史と向かい合う時、英雄達は目を覚ます。
この世界の人々は分断を乗り越え未来を掴めるか。
風竜に乗って進む風流な物語。
風に乗って我らも落人となろう。