第39話 核(コア)との攻防
「マクリー! 三連射!」
ボクの
ボクの
だけど、ボクたちには胸を張って誇れるモノがある。
それは滾る勇気と機動力だ。
感情のない
この場にいる誰しもが回避は不可能、直撃すると確信した。
だけど
「———なっ!? 飛礫を弾いただと!?」
驚きを露わにしたクラウスがもう一射。だけど結果はやっぱり同じ。翼の盾の前に
……ちょ、ちょっとなんだよこの
苦虫を噛み潰した顔のクラウスが、
「……まいったね、こりゃ。嬢ちゃんの立てた作戦だと、風の
「……うん。
前の銀幕の主だったクラゲ型
しかし、この銀幕の
間違いなく前回の
完全に戦闘を想定した
「さてと、どうしたもんかね……俺たちが望むのは超短期決戦だ。今回は機体数も少ないし、地上のヴェルナード様たちのことも心配だ」
「よし! ここは俺様の出番だな!」
後方から威勢のよい声が耳に届く。ボクとクラウスが振り返ると、いつの間にやらそこにいた、不敵な笑みを浮かべるマクシムの姿。
「ちょっとマクシム。今の見ていたでしょ? アンタのライフルだって、ものの見事に弾き返されてたじゃないか」
「カズキ、俺様の
マクシムは自信たっぷりの顔でボクをチラリと見た後に、前方の
「それじゃぁよ! ちょっくら行ってくるぜ!」
そう言い残し、ボクとクラウスの間を割るように、マクシムの
「……ちょ、ちょっとマクシム! 一人じゃ危険だって!」
「ちっ、まったくあの坊ちゃんは……。嬢ちゃんは
「「「はい!」」」
「へへへ。カズキ見てろよ! ———俺様のとっておきの攻撃をよぉぉ!」
絶叫と共にマクシムの体が発光する。彼を光源とした赤い光は、
這い上がる赤いラインが集約したブースターは一瞬発光すると、噴出口から緋色の
だがマクシムは
「ブースター強制解除! 喰らいやがれ! ブースター弾、発射!」
機体から切り離された二本のブースターは赤い尾を
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