上級神殺し
俺は死んだと思った。時空神・ロットイいやクソロットイの手によって死んだと思った。
ぶっちゃけ途中から意識なんてものはほとんどなかった。気が付いたらが体に傷が出来、それの再生・復元で手一杯だったからだ。
しかし、どういうことだ?これは?
今俺の目の前にある起き上がりますかという文字。
これは何だ?いや理解は出来ている。多分だけどこのスキルはやり直し系スキルだ、自分の死をなかったこととして物事をやり直せる系のスキルだ。
・・・・・・・・
どうして俺はこのスキルを獲得した?
俺の眷属か。・・・・・・・いや、違う。俺の中にある眷属の集う記憶の神殿ではそんなものは一切ない。じゃあ何故だ?誰だ?どうして俺はこのユニークスキルを獲得している。
・・・・・・・・・・・
まさか?まさか?まさか?
俺か?このスキルを獲得したのは俺か?
いや、俺といっても今この場所にいる俺ではない。
そうこれは異世界に勇者として召喚された俺だ。ようはレイラではなく。佐藤・幸助の方だ。
なるほど理解した。そりゃ、眷属の集う記憶の神殿ではないな。俺自身の記憶の神殿を探せばいいんだ。
探してみたよ。あったよ、なるほどね。俺って天才かよ。
ようは俺、佐藤・幸助がやったことはこうだ。
レイラこと俺と俺こと佐藤・幸助は魂が同じだ。なんで両者が成長すればその分能力値が上がる。まあ一部例外はあるが、ようはゴッドスキルは流石に無理だ、というかこれは俺じゃ無くて眷族も無理だ。ゴッドスキルは神のスキルなんで神の因子がないと絶対に獲得が出来ないからな。
でまあそのことに佐藤・幸助は気が付いた。理由はいきなりめちゃくちゃなスピードでスキルがレベルが上がって獲得して進化しだしたからだ。そりゃ気が付くわな。
そして原因を解明した所、もう一人の自分がいてそれより今爆速で強くなってると理解する。そんでそのもう一人の自分がどういう存在でどうして今強くなろうとしているのかは獲得してあった、記憶の神殿で理解ができた。
そうして理解したならば、それを元にとある作戦を立てた。
作戦内容は神を殺すための布石と自分が死なないようにするための強化だ。
今の自分よりももう一人の自分の方が強いと判断した。佐藤・幸助は自分が直接神との戦いに関与しても足手まといになる可能性が高いと判断した。しかしこのまま指を加えて待つというのもできなかった。
だから、とあるユニークスキル獲得とその後の掩護に努めることにした。
佐藤・幸助は勝手に獲得していた極眼を使い、スキル熟練度を計算して、七回転んで八回起きるというのをひたすらに何十万回と行って獲得できるスキルを成長補正をフルに使って後一回すれば獲得できるところまで上げる。
そうして俺と神が戦い始めたのを見計らってスキルを獲得する。否、させる。
因みに何故戦いはじめてからかというと、鑑定されたら終わりだからだ、このユニークスキル。七転び八起きはかなり強いチートスキルではあるが、事前に知っていたならば簡単に対策されてしまう。
だから、それを防ぐために戦闘の途中で獲得させたのだ。
なる程ね。ヤバいね俺天才かよ。マジでありがたい。しかも俺さ、一応と大分離れた所でスキルを使って自力作成した狙撃銃を使い援護の準備をしてくれている。
うん。凄いな俺。
さてと、じゃあ起き上がって反撃を開始しますか。
俺はそう結論を出すと、起き上がりますかという答えに対して、はいと答えた。
――――――――――
「よう、クソロットイ調子はどうだ?」
「何故お前が生きている、まあ、いい。また殺せばいいだけのこと、神の権限・時空k」
パス
クソロットイの脳天に銃弾が当たる。
威力はかなりありそうだが貫通して大ダメージとはいかずクソロットイに赤い腫れを作る程度であった。
しかし、その結果出来た硬直によって能力を使わせなかった、これが凄くでかい。ありがとう俺。最高だよ俺。
俺は足に力を込めて、クソロットイに向けて斬りかかり、切り裂く。
グハ
内臓に剣が突き刺さり血を吐き出すクソロットイ。意外だな、神もそんなみっともなく血を吐くのか。
「おりゃあああああああ」
俺はめいっぱいの力を込めて剣を振るう。
クソロットイの心臓を頭を腹を突き刺す。
「イテエエエエエエエ、てめ、よくもよくもよくもぶち殺してやる」
クソロットイが俺に向かってヒステリックな叫び声をあげると同時に俺の周りに鎖が生えだして縛り付けた。
その鎖は俺がどれだけ力を入れてもうんともすんとも言わなかった。むしろ力が入らなくなっていくような感覚がした。
「ハハハハハハハハハ、危ない、危ない。いや、良かったよ。簡単に捕まってくれて。あ、どれだけ抵抗しても無駄だよ。その鎖は神を縛る鎖だから。お前程度のゴミがどう頑張っても抜け出せないから。じゃあ、死ね。神の権能発動・時空間操作・時止め」
そして俺は時が止まっている間にバラバラのグチャグチャにされて死んだ。
そして俺は七転び八起きの効果で起き上がった否、蘇った。
その瞬間時が止まって訳も分からず死んだ。
起き上がる、殺される。起き上がる、殺さえる。起き上がる、殺される。
そうして何回も時を止められて殺された。
しかしそれに応えるかのように、スキルは進化する。否進化していた。レイラは通知をオフにしていたため気が付かなかったが、佐藤・幸助は気が付いていた。その進化を、ゴッドスキル【神耐性・超】が【神耐性・極】に進化していることに。
その効果は絶大であった。
時空神・ロットイの神の権能発動・時空間操作・時止めという。最強にして最悪の恐ろしいスキルこれを無効化したのだ。
その事実に気が付かないまま時空神・ロットイは間抜けにもレイラを殺すために神の権能発動・時空間操作・時止めを発動させるとともに絶対に安全だと安心しきっていた。
「死ね~~~~~~~~~」
レイラが時の停止した世界で叫び声を上げて時空神・ロットイの心臓を一突き。二突き。三突き。四突き。
そして脳天に魔力を神殺の力を存分に込めて振り下ろした。
・・・・・・・
「ああああ、あああ、死ぬ、死ぬ、死ぬ」
脳天に剣を受けて血塗れで震えながら命乞いをするクソロットイ。
俺はそれに一切の慈悲なく、止めの一撃を放った。
狙うは心臓、頭を潰したんだ。次は心臓だ、心臓にさっきと同じように魔力と神殺の力を込めて突き刺した。
グチャ
そして剣をかき回す、かき回す、かき回す、心臓に突き刺した剣を、二振りの剣をかき回す、そして一気に左右に振った。
「ああああああああ、ああああ、あ」
心臓部をかき回す程叫び声をあげていた時空神・ロットイは剣が左右に振られたことにより胴体が真っ二つになり死んだ。
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