ダンジョン
「ここはどこだ」
辺りを見ると全体的に薄暗くごつごつとした岩がある。何かこう洞窟みたいな感じの場所にいた。
「というか、俺なんで洞窟?にいるんだ・・・思い出せ。えっと、あっそうだ思い出した、俺はクソ魔導士に殺されかけて転移魔法で逃げたんだった。にしても、クソ魔導士強すぎだろ。ステータス100倍まで上げてるのに軽く足らわれた。それこそ大人と子供レベルだな」{まあ、実際に大人と子供なんだけど}
「まあ、でも、一応クソ魔導士にマークは付けてあるしな、やろうと思えばいつでもクソ魔導士の所に行ける。もちろん、今戦った所で確実に返り討ちにあう。もっとステータスを上げてもっと実践してもっとスキルを手に入れてもっとスキルを強くしって、クソ魔導士に勝てるようになってからお母さんを助けに行こう、幸い勇者召喚まで時間的余裕はかなりある、それまでお母さんは絶対に殺されないはずだ。待ってくれお母さん、絶対助けるからな」
そんな感じで独り言を言ってた時だった。
【分かったよ、お母さんを助ける為頑張ってね、もう一人の自分】
頭に直接そう、声が聞こえたような気がした。
余りにも唐突で一瞬の事だったからあまりよく聞き取っれなかったが多分もう一人の俺、いやレイラが言ったんだろう。よし、レイラも応援してくれているし頑張りますか。
そう、改めて決意した時だった。
Gaaaaaaaaaaaaaaaaa
そんな、叫び声と共に全長10メートルは越える巨大な恐竜{ティラノサウルス}に似てる何かがが俺に襲いかかって来た。
一瞬驚きつつも生長剣と進化剣を取り出し足を切り落し、倒れた所で首を切り落として殺した。
魔導武器王のLVが10上がりました。
なんだったんだ今の恐竜もどき、つい反応で首を落としちゃったけど・・・
ピカ~~~
急に恐竜もどきが光りだした。
そして、恐竜もどきの死体は大体100キロ位ありそうな大きな肉の塊と3つの大きな爪、綺麗な目ん玉が1つそして10センチの魔石に1kg金塊に変化した。
その様子を見て俺は確信した。
「あっ、ここダンジョンじゃないか」
と。
【ダンジョンそれは、夢だ。
ダンジョンというのは、何処かに自然に現れるものでどこに現れるかは誰にもわからない。
ある時は洞窟、また、ある時は草原、珍しいときは家の押入れがダンジョンでした、なんてこともある、そんなダンジョンだがダンジョン特有の特徴がいくつかある。その一つがドロップ品だ。
ドロップ品というのはダンジョンの中に生息する魔物を倒すと死体の代わりに現れるものだ。
それらは基本的にその魔物の肉や目や爪や鱗や骨や甲羅や魔石等のその魔物から取れるものから。剣や鎧や鉱石やステータスを回復させる薬や食べるとスキルやステータスを手に入れられる魔法の実、果ては本までもなんでも出てくる。
次に、宝箱である。これは時たま現れるもので中には金銀財宝などの価値のある物が出てくる。その価値は計り知れず宝箱一つで人生一生遊んで暮らせるほどのお金が手に入ったという人は少なくない。
しかしながら、そう上手い話ばかりではない。
ダンジョンには魔物が巣食い、階層主と呼ばれる化け物がいて、トラップがあり、場所によってはダンジョンそのものが火山で合ったり雪山で合ったりと環境自体が人間には苦しかったりする物もある。
その為、数々の人が宝を求めてダンジョンに行き死んでいく。
しかし、ダンジョンからとんでもないお宝を持ってくる奴がいるから挑戦者も後を絶たない。だからこそダンジョンは夢なのだ】
確か、俺が読んだ本にそう書いてあったな。結構その本というか作者の説明話し方が分かりやすくて結構気に入ってたな。
しかし、まあ、俺はダンジョンに転移したか。ランダム転移とはいえ、こんなことあるんやな?いや、落ち着いて考えれば海とかに転移しなくて良かったは、一応この異世界は陸5・海5の割合らしいからさ、うん、本当に良かった。50%確率で海にドボンしてたかもしれないという事か。そうなったら死んでたかもしれないな。危な過ぎやろ。これからはランダム転移なんて言うリスキーな物は控えよ。
まあ、いい、さてとこれからどうしようか。
・・・・・・・・・よし、決めた。
このダンジョンを攻略しよう。
ダンジョンには魔物がうじゃうじゃいる、そりゃもう、うじゃうじゃいて、いくら殺しても湧いて出て来る。普通の冒険者はそれを嫌がるが、俺にとっては最高だ。
なんたって、レベルが上がるからな、俺は成長補正の効果で他の人よりもレベルが上がりやすい、取り敢えず、このダンジョンを攻略してレベルを上げていこう。ほんでもってクソ魔導士を倒せるぐらいに強くなろう。
よし、そうと決まれば早速ダンジョン攻略だ。
頑張るぞ俺。
「エイエイオー、エイエイオー」
鼓舞のLVが上がりました。
「スキルも俺を応援してくれてるぜ」
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