超絶成長補正とどんなスキルでも獲得出来るユニークスキルをゲットだぜ

「ここは、どこだ?」

 目を開けると、そこにはただただ真っ白な空間と何故か目の前に一冊の本が置いてあった。


「これはなんだ?」


 本当に何の変哲もないどこにでもありそうな白色の本が置いてあった。

 俺はあの神様?の言葉を思い出して、何気なくこの本をめくってみた。

 すると、そこにはこう書かれていた。


 説明


 今から皆様にはスキルを取ってもらいます。

 取ってもらうスキルはこの本に書いてあります。

 そのために皆さんに先程あげたスキルポイントを使ってもらいます。


 詳細説明


 スキルポイントは一人10ポイントまでだよ。

 スキルはノーマルとユニークの二つがあり、ノーマルスキルはすべて1ポイントだよ。安いね。ヤッタネ。

 ユニークスキルは1~10ポイントだよ。結構高いよ。皆気を付けて使ってね。

 本にはノーマルスキルが5000個ユニークスキルが50個あるよ。結構多いから皆どれ取ろうか迷っちゃうね。

 ユニークスキルは一人一つまでだよ。一人一つってやっぱり良いよね、特別感が合って。

 スキルは一緒に異世界転移したクラスメートが取ると本から無くなるよ。ようは早い者勝ちだね。

 異世界転生ボーナスとしてノーマルスキル多言語理解と異世界の成人男性の約10倍のステータスを差し上げちゃうよ。これは一応のボーナスだよ。神様に感謝してね。

 それでは皆よく考えてスキルを選んでね。もう一回言うけど、このスキル決めは、これからの皆さんの一生を決定するからね。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 キターーーーーー

 ラノベ好きの俺に取っては、こんなの天国じゃないか。まあ、所々説明が腹立つが、まあいい。

 絶対良いスキルを取ってやる。ほんで異世界でハーレム作って最強になって楽しく生きてやる。そう期待に胸を膨らませたが、ふと思う。

 いや、待て、本当にそれでいいのかと。

 最強スキルというよりも生き残りやすいスキルの方が良さそうじゃないかと。もしくは汎用性の効くスキル、余り強すぎるスキルは確実に自分の身を滅ぼしそうだし、下手したら、そのスキルを恐れたクラスメートや召喚された国に殺される可能性だってある。俺の最終的な目標は元の世界に帰ることだし、当面の目標としては安全に過ごすことだ。


 よし、そうだな。明らかにヤバそうなスキルは控えよう。強奪とか虚無とか死者王とか、そういった感じのはまあ、もしあればなんだけど、取るのは止めておこう。

 まあ、でも取り敢えずスキルを見ない事には何も決められないか。よし考えている時間が勿体ない。早く確認していきますか。

 俺は早速本を開きスキルの確認を始めた。


 ノーマルスキル


 魔法系

 風魔法  火魔法  水魔法  土魔法  光魔法  闇魔法

 雷魔法  氷魔法  炎魔法  森林魔法  呪魔法   

 召喚魔法  神聖魔法  竜魔法  邪魔法  獣魔法  鍛冶魔法

 家事魔法  生活魔法  鉱山魔法  欲魔法  死霊魔法 等々    

「うーわ、凄いある。あっ、竜魔法、欲魔法、鍛冶魔法、邪魔法、獣魔法、神聖魔法が消えた」


「そうだ、他の人が取るとこのスキルは消えるのだったな。なるほどね、これは焦って皆スキルを全て見ることなく決めるだろうな、なんせスキルは5000個もあるんだから、それを全部確認するのは中々にキツいなって。いやでも待てだからこそ、敢えてこの本に書いてあるスキル全部見てみるか、俺のラノベ的お約束的な勘が何か良いスキルが眠っているだろうって言っている。幸い俺は本を読むことにかけてはめちゃくちゃ早いしな、よし、頑張ってみますか」


 ひたすらにスキルを確認していくこと10分後。


 俺は最高のスキルを見つけた。しかも、このスキル性格の悪いことに本の最後の方に散らばっていた。


 いや、逆に言えば、最後の方に散らばっていたからこそ、俺が取ることが出来た。神様ありがとう。性格が悪くてありがとう。

 まあ、ほんでその最強のスキルはこれだ。

 経験値10倍  必要経験値10分の1  スキル経験値10倍  必要スキル経験値10分の1 成長補正補正大  スキル成長補正大 

 早速取る。そりゃ、もう超絶スピードで一瞬で取った。当たり前だ。ぶっちゃけ強すぎる。経験効率が100倍と成長率の大幅上昇だぞ、半端ないってマジで。ヤバいだろ、しかも、何がヤバいって、最初の方に経験値倍化ってスキルが合ったんだよ、一瞬獲得しようか悩んでたら取られたけど、ぶっちゃけとってなくて良かったわ。完璧上位互換やもん。多分ラノベあるあるで、経験値倍・倍にするスキルは重複しなさそうだしね。うん、本当に神様性格悪くてありがとう。


 まあいい、さてと俺の残りスキルピントは4ポイントだな。


 というわけで次に探すはユニークスキルだ。一応ノーマルスキルの方で取ろうかと思った候補はまだいくつかある。もし取られていたら拙いが、でも、ユニークスキルだって制限はあるし。流石に探さなければ不味いと思ったんで探し始める。

 てなわけで、ユニークスキルのページを開いたわけだが全50スキルあるはずなのにもう30スキルしか残っていなかった。 

 しかも20スキルが5ポイント以上という俺には取れないスキルばっかり、うん、こんなにポイント高いとは思っていなかった。マジで失敗した。

 そんなわけで、自分の取れるスキルを確認していく。

 ほんでまあ、3スキルの候補が出た。

 その3スキルは――

 【融合】 【譲渡】 【器用貧乏】この3つだ。


 融合は3ポイントで効果はスキルとスキルを合わせて新たなスキルを造る。


 譲渡も3ポイントで効果は自分のスキルを他人に与える。


 器用貧乏は1ポイントで効果は全てのスキルを覚えれる才能を得れるが、一定のレベル以上に達するとスキル成長補正-大


「うん。どれもそれなりには強いな、というかユニークスキルが強いな~~~、10ポイントの中には七つの大罪のスキルとかもあったからな、明らかに最強スキルっぽかったわって、まあ、ぽいじゃなくて確実に最強スキルだろうな。まあそういうスキルはどっかで欲かいて破滅への片道切符となりそうだから俺は取らんけど」


 ・・・・・・・・・・あれ?、少し考えてみよう。・・・・・・・・・・・・・


「ん? 七つの大罪スキルの内、今このスキルの書には4つしか残ってない、ほんで残ってないスキルは強欲 暴食 色欲の明らかにヤバい3つだよな・・・・・・」


「あーーーーーーっと、これ、やばくないか?」


「強欲ならスキル取られるかもしれない、色欲なら惑わされるかもしれない、暴食なら身体を食われてスキルを奪われるかもしれない・・・・・・完璧にヤバいじゃないか、すっかり忘れてた。俺としたことがやらかした」


「うん、あれだな急いで、耐性系スキルを急いで取らなければ」


 そんなわけで俺は慌ててノーマルスキルの耐性系ページを開いた。

 そして俺が急いで取ったスキルは――状態異常無効 敵対スキル無効 敵意察知の三つだ。

 そうなったら取れるユニークスキルは1つ器用貧乏だけなので器用貧乏を取った。

 そして、全てのポイントを使いきった俺は、その瞬間また謎の光に包まれた、当たり前だけど、さっきと同じように余りの眩しさに目を閉じた。神様さあ、流石に眩しすぎやって。もう少しどうにかならんかった?

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