器用貧乏だけど成長補正で神をも殺す

ダークネスソルト

ライトノベルを読んでいる時が最近一番幸せです

  俺の名前は佐藤 幸助 高校二年生の16歳だ。

 ラノベ好きで運動苦手のインドアオタクだ。ぶっちゃけ、どこにでもいる人間だと思う。

 そんな俺は今日もいつものように学校に行く。

 あんまり学校は好きではないが行かなければ親にとやかく言われるので嫌々行く。  

 といっても少なくとも今の高校生活というのはまあまあ意外と楽しく、家から出るときはあれだけ嫌だったのに学校に着いたらそうでもなくなっている

 まあ多分、俺と同じ考え方の人はそれなりにいるとは思う。いや小学校の時は虐められていたから地獄やったけど。

 俺の重めの過去は置いといて、学校についたら一人端の方にある自分の席に座り、いつもの様にラノベを読み始める。

 最近読んでいるのはダンバトと呼ばれるローファンタジーのラノベなのだがこれが中々に本当に面白い。よく練られた戦略に知略、個性豊かなキャラ達が織りなす、あの独特な世界観。それと、設定が結構ゲームそれも、ダンジョン経営系ゲームのような感じでこれがまた、ゲーム大好きな俺としては凄く楽しく読める。マジで面白い。少なくとも漫画化していろんな人に読まれるくらいには人気やわ。うんうん。


 キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン


 そんなわけで一人楽しくダンバトを読んでいたらチャイムが鳴ったので嫌々ながら本を机に仕舞う。

 前にチャイム鳴っても本読んでたら、バレないと思ってたらバレて没収されたからね。あれは本当に失敗やったわ。しかも腹正しいことに没収期間が3ヶ月と頭がおかしいぐらい長かったし。


「はーいそれじゃあ、日直を始めます」 

 そう、優しく可愛い声で教室に入ってきたのはうちのクラスの担任の先生だ。今年3年目の女性教師で名前は佐雨・華菜だ。

 少し小柄で優しい美人というか美少女先生だ。普通の先生よりも年が近いのもあって何人かの男子が告白して玉砕している。まあ、俺は基本的には二次元にしか興味ないけど。でもこれがラノベだったら先生と生徒の禁断の恋とかもありそうだな、幸いうちのクラスにはそれが出来そうな人何人かいるし。ちょっと見てみたい気持ちはあるかな。まあ実際にそんなことが起こったら大問題だろうけど。

 そうやっていつものように、ラノベ脳の俺はそんなくだらないことを考えていた時だった。教室に謎の円というか魔法陣が現れた。


 ラノベ脳の俺はそれを見た瞬間、異世界転移だ。と思い。逃げた。そりゃもう全力で逃げた。


 ぶっちゃけラノベは好きだけど異世界に行きたいとは思はない。怖いことは嫌いだし。異世界の中には怖い世界もありそうだし。大体俺は今の地球の生活を気に入っているし。それになにより、そう、なにより異世界に言ったらラノベが読めなくなるじゃないか。


「そんなのは。絶対に嫌だ~~~」


 そう、思いっきり叫び教室から出ようと猛スピードで走ったが、しかし、俺の願いというか走った努力とは裏腹に、謎の光から逃げることは叶わず、謎の光が俺を包んだ。そして、俺の意識は飛んだ。


 ――――――――――


「ここはどこだ」


 目を開けるとそこには、何もなくただただ真っ白な空間が広がっていた。


「はい、はい皆、聞こえてる~~~、僕は神様で~~~す」


 頭に直接聞こえてくるチャラ男のような声。なんだこれ。


「それじゃあね、はい、皆には今からこことは違う世界いわゆる異世界というところで勇者になってもらいます」


 ・・・・・・・・・・・・


「はっ?」


 ・・・・・・・・・・・・


 これってラノベでよくある、あれか。クソったれ、案の上じゃないか。嫌な予感しかしない、いやでも、こうなったらからには、もう俺にはどうしようも出来ない、しょうがない生き残る事を第一に考え、何とかして地球に帰還するか。


「それじゃあ、皆には勇者になるにあたって特別な力を与えます」

「特別な力というのはスキルというもので皆様にはスキルポイントを10上げます」

「そのポイントを使ってユニークスキルを一つそして余ったポイントでスキルを取ってもらいます」

「それじゃあ皆を個室に移動させるね。というわけで、よく考えてスキルを取ってね、このスキルが君たちの今後を決めるから、じゃあ、またね」


 そう、神様?が言い終わると俺はまた俺は謎の光に包まれた。

 つか、この光眩しい。目開けてらんないレベルで眩しい。


―――――――――

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他にも作品を書いたりするので良かったら読んでみて下さい。

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