堕天使 其のニ十
今思えば、私は純粋だったのね。
だって、白馬の王子様を信じて待っていたんですもの。
まるで、子供ね。
いつか、そんなドラマチックな出会いがあって、恋して、結婚して、それが人生のゴールだと思っていたの。
洗脳されてたのかしら?わたし?
でも、そんなこと、わたしの人生では起きなかったわ。
他の人では、あったかもしれない。
けれど、わたしには何もなかった。
純粋過ぎて、気付かなかったのかしら?
いえ、本当の人生を考えていなかっただけ。
子供のままで、純粋でいたせいで、周りをよく見ていなかったのよ。
何故を、考えていなかったの。
子供だっていつかは大人になり、いつかは、年老いていくのだってこと。
ずっと、中身が子供のままで成長してなかったのね。
でも、ようやく分かりかけてきたの。
私にあるのは、一人ぼっちの世界が待ち受けているって事。
でもね、それでも諦めなければ、まだまだチャンスがあるってことも。
分かりかけてきたところなの。
私は、そのチャンスに賭けてみたいの!
何をすればいいかなんて、わからないけど、ただ行動したらいいのよ。
行動したら、白馬の王子様だって夢じゃない!
行動すれば、全てがかわるんだから!
…やっぱり私って、諦めの悪い純粋な子供なのね。
堕天使の詩 ピーコ @peeko
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