私はアナログが好きだ。

あかな

本好きです。

ケータイが本格的に使われるようになったのは、高校を卒業した後くらいからか。


ガラケーの地図を頼りに鎌倉の裏路地を歩いた日が懐かしい。

『こんな道入って行くのか?』

木立の間を縫っていく道の入り口で

唸った事もあった。

不安だったが、道の途中でいきなり開けた視界、そこから見た海の鮮やかさと、思いがけない景色との出会いが嬉しかった事は、今でもよく覚えている。


スマホに変える時には何を基準に選ぶかで

ショップの人に相談した。

ガラケーとは機能が全く違う。

アプリを独自に増やしたり減らしたり何てのはガラケーには無かった(出来る機種もあったか?でも自分は知らないので)。


便利だなあと感じたのは拡大や縮小。

地図はもちろん、ホームページやサイトの文字を大きく出来る。ガラケーでも見られたけれど、読みづらい事がしょっちゅうだった。


しばらくして、スマホ版小説があることを知った。気に入ったシリーズの外伝のお知らせに『スマホでしか読めません!』の一文があったから。電車に乗ってる時に見かける風景。座ってる人達が画面を見てるのは、ゲームやサイトだけでは無かったんだなぁと

初めて気付いた。


件の『スマホでしか読めません!』は結局読んでいない。後でいいかと思っていたら読みそびれてそのまま。

基本、本は本として読みたいタイプなのだ。


文庫本でもそれなりの重さと厚みがある。

『かさばる』というヤツだが。

しかしその重さがイイのだ。

好きなのだ。

厄介なモノを趣味にしてしまったと思う時もあるが。何しろ場所を取る。

だけどやっぱり本が好き。


スマホ版を否定などしません。

手のなかにお気に入りの『本』が全てある。

どこでも場所を問わず気軽に購入し

読める。それはそれで良い事だと思うから。

自分にはあわないからしないだけで。


でも結局同じでは?とも思う。

スマホ版も書籍化しているから。

両方買ってる人もいるだろうしな~と。

(もちろん完全限定版!だってあるでしょうが)


スマホを購入して変わった事は、個人的には

多くない。激変した人もいるんだろうな。どう変わったかインタビューしてみたい…と言ってみたり。



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私はアナログが好きだ。 あかな @koubai_1024

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