第10話 秘密

しょうちゃんが当直の日や、帰れなくて病院に泊まる日は、夜が長い


そんな時は、本を読む


しょうちゃんの本だ


本棚の上から2番目、左端から順に読んでいる


しょうちゃんのオススメ

短編連作だ


一つ一つの物語は短めなので、読みやすい


主人公は基本的に一緒

たまに違う人だけど


毎回、いろんな事件に巻き込まれて

ハラハラしながら、クスッと笑えるところもあったり、最後はちょっと泣いたり



そんな物語が一冊に7〜8編あって

さらに1巻から6巻まで出ている


主人公が刑事だってのもあるけど

波瀾万丈な人生だ

ま、小説だからね


何も変化のない日常を書いても、面白くないよね

そうでもない?



前回は、2巻の最後の章だったので、ここで読んじゃって、3巻を持って自分の部屋へ行こうと思ってたら


気付いたら朝だった


しょうちゃんのベッドで1人で寝てしまってた


そして気付いてしまった


しょうちゃんのベッドの方が良く眠れるということに


そして今日も

しょうちゃんの匂いに包まれて眠る

秘密だよ?

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